招き猫先生の『ことちか日記』R1 10/20

学校に来てみると、昨年いっしょに学んでいた高校2年生の生徒が困った表情で話しかけてきたのである。
「休みの日にどうしたの?」と尋ねると、「今さらなんですけど」「古文の敬語がまったくわからないんです。」と。

「古文の敬語がわからない」というのは、高校生の古典学習においては「あるある」と言える。

常々思うのだが、一般的にであるが、国語の先生たちは一度にやり過ぎるのである。

教科書等の教材文を進めつつ、
尊敬語・謙譲語・丁寧語の説明
敬語動詞の意味・訳出の仕方
敬語動詞の場合分けの説明
教材文の登場人物を使っての敬意の方向の定め方

限られた時間の中で、これを一度にやるわけである。

わからなくならないほうが不思議である。

「えらい人がするのが尊敬、えらい人に対してするのが謙譲」などとせつめいするのだが、生徒の皆さん、この見極めからして危ういのである。

「いただく」は、尊敬語ですか、謙譲語ですか?という問いに対して、即答できない生徒も少なからずいる。

吾輩としては、「一度にやらない」ということをお勧めしたい。

①現代語の敬語の理解
②古文単語における敬語動詞の意味の暗記
③敬語動詞の場合分けの理解
この①~③を徹底してから、実際の古文での演習となるわけである。

さて、困っていた生徒さんには、全部で5回のレッスンを約束した。昨日やったのは、現代語における敬語の区別である。

本日は「現代語による敬語の理解」である。

拙ブログご覧の皆様、以下の現代語の「尊敬語」と「謙譲語」を考えてみていただきたい。簡単なものと、意外にすぐには出てこないものがあるかも?である。

①する  ②言う  ③来る   ④食べる  ⑤見る
⑥聞く  ⑦会う   ⑧与える ⑨思う   ⑩帰る

 


①「する」の尊敬語は「なさる」、謙譲語は「いたす」
以下、通常語 尊敬語 謙譲語の順である。

②言う  おっしゃる   申し上げる
③来る  いらっしゃる  参る
④食べる  召し上がる  いただく
⑤見る  ご覧になる  拝見する
⑥聞く  お聞きになる  うかがう
⑦会う  お会いになる  お目にかかる
⑧与える  くださる  いただく
⑨思う  お思いになる   存じ上げる
⑩帰る   お帰りになる   おいとまする

※当然のことながら、尊敬表現にしても謙譲表現にしても答えは一つではない(これがまた敬語を難解にする要因なのだが)。上記には、一般的なもの・この言い方を知っていたほうがいいものを記した。

本日はここまで。

 

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招き猫先生の『ことちか日記』R1 10/19

土曜日である本日も「長崎日大」は、フル稼働で動いている。

朝早くから、バスケと弓道が、マイクロバスで出発していた。テニスやバドミントン、空手など、ここからは「秋の新人戦」が続くのである。

「頑張ってきてね!」と、選手諸君を送り出し、新人戦の健闘を祈りつつ、学校内に目を向けると、本日は行事、イベントてんこもりである。

 

高校1年生の「キャリア教育講座」、中学校の「職場体験報告会」、高校2年生の保護者対象の「GEP(オーストラリア語学研修)説明会」、「全統マーク模試」、「全統記述模試」、デザイン美術科の「外部の中学生対象デッサン教室」、そして、併行して行われている授業、さらに、併行して実施されている「入試個別相談会」などである。


 

本当に1日でできているのか?と不思議に思えるほどのボリュームである。吾輩もそれぞれの実施場所や状況を見に行ってみた。

 

外部講師の講演をしっかりと傾聴している高校1年生。
職場体験の感想を一生懸命に話している中学生。
語学研修の説明の準備を進めている先生たち。
模試準備に余念がない進路指導部。
熱のこもったデッサンの授業を展開する先生たち。
朝早くからひっきりなしに訪れる来校者に、熱い説明を続ける入試個別相談会。

 

それぞれの空間で、充実した時間が流れていた。

毎度のことながら、生徒諸君、職員の皆さんの「頼もしさ」を改めて感じる土曜日なのである。「長崎日大ここにあり」である。

ご来校いただいた保護者様、中学生の皆さん、長崎日大の生徒さん、先生たち、本当にありがとうございます。

本日はここまで。

 

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招き猫先生の『ことちか日記』R1 10/18

昼休みに、カフェテリア横の広場に多くの生徒が集まっている。いったい何事かとみていたら、いよいよ来週に迫った桜菊祭(本校の文化祭)の模擬店の前売り券販売であった。

昭和、平成の時代を経て、「令和」の時代となった今年、長崎日大がどのような進化を見せる「文化祭」を創造していくのか、楽しみである。

日本大学の今年度NU祭テーマ「NUDNA~継がれゆく」である。
本校の文化祭である桜菊祭のテーマは「前人未踏」である。

まさしく、素晴らしい伝統を受け継ぎつつも、新たなものに挑戦していこうとする長崎日大にふさわしいなと思うところである。

拙ブログをご覧の皆様にも、是非ご来校いただいて、「長崎日大の文化」と「お祭り」を味わっていただきたい。

本日はここまで。

 

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招き猫先生の『ことちか日記』R1 10/17

職員室の前の掲示スペースに貼ってある「今月の言葉」に目がとまった。
内容もいい言葉が書かれていたが、「おそらく、書道の末竹先生が好きな言葉だろうな。」と思ったのである。

その言葉とは「自己の信念には勇気を持つべし。他人の意志には尊敬を持つべし。」というものである。そして、これは、原田観峰さんの言葉である。

原田観峰と聞いて、すぐ反応できる人は少ないかもしれないが、知る人ぞ知る素晴らしい人物なのである。

ご紹介しておこう。
1911年、福岡県山門郡瀬高町(現みやま市)に生まれる。
32歳までを東京で過ごし、様々な職を経験。戦後、故郷で幼稚園を開園したことから、教育者としての人生が始まった。
昭和28年、西日本書道通信学会を創立し、「正しい文字・美しい文字」の普及活動を展開、平成7年に亡くなるまで、多くの受講者のため、手本執筆と講習会等に奔走し、その半生を書道教育に尽くした。

つまり、書道家としてもすごい人なのだが、書道の普及や幼児教育の面においても世のため、人のために尽力した素晴らしい人物なのである。

末竹先生も書道を学ぶ中で、原田観峰先生に何らかの形で出会い、その言葉を覚えていたのではないかなと勝手に想像した。

自らの芸術性を磨き続け、作品を残す書道家も素敵であるが、半生を書道の普及と教育に捧げた原田観峰さんの人生もまた素晴らしいと思う。

「自己の信念には勇気を持つべし。他人の意志には尊敬を持つべし。」

明治から平成までを鮮烈に生き抜いた偉人に敬意を表したい。

本日はここまで。

 

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招き猫先生の『ことちか日記』R1 10/16

本日、長崎日大では「避難・防火訓練」が実施された。中学校・高校の約1500名が一斉に避難経路を通って、第1グラウンドに集合する。昭和の時代から変わらない避難訓練の様子であった。

日差しは強いものの、秋晴れの午後3時くらい、整然と集合した全校生徒の様子を見て、避難訓練の最中にいささか不謹慎かもしれないが、全校生徒の安全を確認できる幸せを感じていた吾輩である。

先般の台風19号の被害は予想以上に激しいもので、亡くなった方、行方不明の方の数もまだまだ定まらぬほどである。ましてや、目に見える被害や見えにくい被害を含めると莫大な数字となることだろう。日本大学の付属校の仲間である「長野日大」「佐野日大」においては「休校」をやむなくされているようである。

「まさか自分の身にふりかかるとは」「こんなにひどいものとは」、自然災害のときに誰しも思うことだろう。

本日の「避難・防火訓練」にしても、「本当に火災が起きていると考えて」とはいうものの、リアルに取り組むことはなかなか難しいことだろう。

しかし、日頃からできることを精一杯真剣にやっておくことが大切なのである。あらゆる災難において、「被害に遭うかも」と予測する人はほとんどいないだろう。


だからこそ、「もしもの場合には」「危険なことに近づかない」「事故に遭う可能性を少しでも減らす」という感覚が必要だと思う。

「平和な午後の避難訓練であるが大切なことなのだよ」と生徒の皆さんに伝えたい吾輩であった。

本日はここまで。

 

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