招き猫先生の『ことちか日記』R1 10/17

職員室の前の掲示スペースに貼ってある「今月の言葉」に目がとまった。
内容もいい言葉が書かれていたが、「おそらく、書道の末竹先生が好きな言葉だろうな。」と思ったのである。

その言葉とは「自己の信念には勇気を持つべし。他人の意志には尊敬を持つべし。」というものである。そして、これは、原田観峰さんの言葉である。

原田観峰と聞いて、すぐ反応できる人は少ないかもしれないが、知る人ぞ知る素晴らしい人物なのである。

ご紹介しておこう。
1911年、福岡県山門郡瀬高町(現みやま市)に生まれる。
32歳までを東京で過ごし、様々な職を経験。戦後、故郷で幼稚園を開園したことから、教育者としての人生が始まった。
昭和28年、西日本書道通信学会を創立し、「正しい文字・美しい文字」の普及活動を展開、平成7年に亡くなるまで、多くの受講者のため、手本執筆と講習会等に奔走し、その半生を書道教育に尽くした。

つまり、書道家としてもすごい人なのだが、書道の普及や幼児教育の面においても世のため、人のために尽力した素晴らしい人物なのである。

末竹先生も書道を学ぶ中で、原田観峰先生に何らかの形で出会い、その言葉を覚えていたのではないかなと勝手に想像した。

自らの芸術性を磨き続け、作品を残す書道家も素敵であるが、半生を書道の普及と教育に捧げた原田観峰さんの人生もまた素晴らしいと思う。

「自己の信念には勇気を持つべし。他人の意志には尊敬を持つべし。」

明治から平成までを鮮烈に生き抜いた偉人に敬意を表したい。

本日はここまで。

 

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招き猫先生の『ことちか日記』R1 10/16

本日、長崎日大では「避難・防火訓練」が実施された。中学校・高校の約1500名が一斉に避難経路を通って、第1グラウンドに集合する。昭和の時代から変わらない避難訓練の様子であった。

日差しは強いものの、秋晴れの午後3時くらい、整然と集合した全校生徒の様子を見て、避難訓練の最中にいささか不謹慎かもしれないが、全校生徒の安全を確認できる幸せを感じていた吾輩である。

先般の台風19号の被害は予想以上に激しいもので、亡くなった方、行方不明の方の数もまだまだ定まらぬほどである。ましてや、目に見える被害や見えにくい被害を含めると莫大な数字となることだろう。日本大学の付属校の仲間である「長野日大」「佐野日大」においては「休校」をやむなくされているようである。

「まさか自分の身にふりかかるとは」「こんなにひどいものとは」、自然災害のときに誰しも思うことだろう。

本日の「避難・防火訓練」にしても、「本当に火災が起きていると考えて」とはいうものの、リアルに取り組むことはなかなか難しいことだろう。

しかし、日頃からできることを精一杯真剣にやっておくことが大切なのである。あらゆる災難において、「被害に遭うかも」と予測する人はほとんどいないだろう。


だからこそ、「もしもの場合には」「危険なことに近づかない」「事故に遭う可能性を少しでも減らす」という感覚が必要だと思う。

「平和な午後の避難訓練であるが大切なことなのだよ」と生徒の皆さんに伝えたい吾輩であった。

本日はここまで。

 

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招き猫先生の『ことちか日記』R1 10/15

また、ラグビーの話かと思うことなかれ。である。
どうしてもご紹介しておきたいものがある。

以下の内容をご一読いただきたい。

「日刊スポーツ10/14」より、台風のため中止となった「カナダVSナミビア」戦で、両チーム入場時に入場する「ボールデリバリーキッズ」を務めるはずだった少女のお父様のお話の一部である。

先ほど、「カナダVSナミビア」戦の中止の連絡を受けました。
釜石で生まれ、釜石でラグビーを始め、釜石でワールドカップの試合が開催され、その「ボールデリバリーキッズ」を務めることができると、半年以上前から楽しみにしており、カナダとナミビアの国歌を暗記するなどしていたことから、大泣きすることを覚悟して伝えましたが、意外と冷静な反応で受け止めておりました。それにしても冷静すぎると思い、真意を聞いたところ、
今週はじめから台風が来ることはわかっていたこと、東日本大震災を1歳で経験し、その後、災害について学習を徹底的にやってきた子どもたちですので、人命が第一であり災害時にイベントをやるわけがないと思っていたとのことです。私はハッとさせられました。

台風によりその貴重な機会を失うことになった長女がかわいそうだと思いましたが、それよりもまずは人命、建物被害等に見舞われた方のことを思い、災害復旧に努めるのが、我々ラグビーに関わる人間の本来の姿であることを長女に気づかされました。

小学校4年生の女の子とそのお父様のお話である。

昨日の拙ブログに述べたこと同様、学ぶべきものがあると思う。

本日はここまで。

 

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招き猫先生の『ことちか日記』R1 10/13・14

拙ブログで語るまでもなく、ラグビー日本代表がやってくれた。
4年前に日本の8強入りを阻んだスコットランドを撃破し、日本ラグビー史上初となるワールドカップ決勝トーナメント進出を果たした。

4年前に、南アフリカに勝ったこと、今回、アイルランドに勝ったこと、どちらもとんでもない偉業であることは間違いないのであるが、今回のスコットランド戦はさらに厳しさが違う。

「ここで負ければ予選敗退」という不名誉がかかったスコットランドが「本気の本気の」牙をむいたのである。

試合開始早々からちょっとした日本の反則を本気で喜ぶスコットランドの姿を見て「これはかなり本気だな」と感じた。

さらに、後半に入り、普段ではあり得ない「審判のジャッジに対する不満そうな態度(これはラグビーの世界、特に伝統国においては、ありえないこと)。」、「スコットランドのフォワード(大きい人)が、日本のバックス(小さい人)に対して、感情的になったシーン。」などは、おそらく、これまで対日本戦において見せたことのない「伝統国の本気の本気」だったと思う。

吾輩などは、「それだけで充分だな。」と思ってしまうのだが、なななんと、勝ってしまったのだから、もはや「うれしさを通り越しての呆然」という感じであった。

それに加えて、というか、こちらが今回お伝えしたいことのメインなのであるが、以下のコメントをご一読いただきたい。

日本代表のジョセフHCは試合直後に、「ラグビーの話をする前に、まずは台風で家族を亡くした方々にお悔やみ申し上げたい」と話した。

「台風のことがチームの大きなモチベーションになっていて、けさはみんなでそのことを話した。苦しい状況にある方々がたくさんいる中で、今夜は明るい話題を届けたかったから、選手たちは本当に試合をしたがっていた」「朝起きて、亡くなった方や行方不明の方がいることを知った。圧倒されてもおかしくない状況で、きょうは逆に、選手がそのことに奮起した」

主将のリーチ・マイケルも台風の犠牲者を悼み、「きょうの試合は、単純に僕らだけのものじゃないと思っていた」「苦しんでいる人がたくさんいて、その
人たちのためにもという思いで全力でプレーした」
「(台風19号で)みんな大変な中、床をキレイに拭いてくれたり、(水たまりを)スポンジで吸い取ってくれたりした。遠いところからも、応援に来てくれた。それが、僕たちのパワーとなったんだなと思います」「被災者の皆さまに、勝利を届けたかった」

スコットランド代表のタウンゼントHCは、試合後のインタビューの第一声で「台風の被害に遭われた方に対してお見舞いを申し上げます。ご家族を亡くされた方にお悔やみを申し上げます」と述べた。

献身的なプレーで日本を支え続けた稲垣選手は、被災した方々への思いをインタビューで口にする。
「台風で被災した方々に、ラグビーで元気を取り戻していただきたい。そういう気持ちで今日は試合に取り組みました」

今回の台風によっての被害は大きい。ラグビーワールドカップの「カナダVSナミビア」戦も「史上初の中止」となった。その当事者であるカナダ代表の選手たちが災害を目の当たりにし、「自分たちにできることがあれば」と釜石市のボランティアの皆さんとともに、浸水被害に遭った地域で、道路の水かきや浸水した家屋から家具を運び出す作業にあたったという。また、ナミビア代表の選手たちは「被害に遭った皆さんを少しでも元気づけたい。」とファン交流を行い、ラグビーをやっている中高生をはじめ、市民の皆さんと温かい時間を
過ごした。

昭和の時代から、日本ラグビーを応援してきた吾輩としては、日本代表の勝利はこの上なく嬉しい。

しかし、大勝利をあげた直後の日本代表のジョセフHC、リーチ選手や稲垣選手のコメント、大敗戦の後のスコットランドのHCのコメント、一生に一度のワールドカップの試合を失った後のカナダやナミビアの代表の行動、どれをとっても頭が下がる思いである。

学ぶべきものがここにある。と思う。

本日はここまで。

 

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招き猫先生の『ことちか日記』R1 10/12

昨日は、今年度の「地区育成会シリーズ」の最後を飾る「諫早地区育成会」、会場は、100名を超える参加者で盛況となった。

1学期から、長崎・西彼、佐世保・東彼杵、島原・雲仙、大村、そして、今回の諫早と5地区に渡り、開催した「地区育成会」である。

毎回思うのは、「保護者の皆様のこの想いを学校での教育活動に反映させなければ」ということだ。

保護者の皆様との対話は、感謝やお褒めの言葉をいただくこともあれば、厳しい指摘や苦言をいただくことも、素朴な疑問に「ハッ」と気づかされることもある。しかし、そのすべてが「長崎日大に対するありがたいアドバイス」であると考えている。

教育活動において「完璧」はないと思う。生徒の皆さんが、1500人いれば、1500パターンの現状があるはずである。当然、すべてのパターンに対応する教育体制を整えることは不可能である。

一般に、「学校」というところは、基本的に「ある程度は、うちのスタイルに合わせてください。」というお願いと、「最大公約数での指導を行います。」という対応で成り立っている面が多いと思う。

長崎日大の場合は、その二つに加えて「何か事情がある場合には、ご相談くださいね。できる限り対応しますが、どうしても無理なときは最善策を考えましょう。」というスタンスが加わっているかなと。

とはいえ、家庭においても、学校においても、多感な思春期・複雑な青春を生きる生徒の皆さんの心理を慮り、適切に導くことは至難の業である。

だからこそ、保護者の皆様と学校の先生たちとの「対話」が大切なのである。

学校では見せない家庭での言動、家庭では見せない学校での言動、保護者としての受け止め方、リクエスト、学校としてご理解・ご協力いただきたいポイントなど、「対話」によって、少しでもプラスの方向に向かうことができるのではないかなと思う。

生徒同士でも、生徒と教員でも、保護者と子どもでも、教員同士でも、保護者と教員でも、全ての関係において「対話」が不足すると、物事には不具合が生じる。

地区育成会は大切な「対話」の機会であるが、それ以外の機会も大切にして、保護者の皆様との「対話」に努めていきたいものである。

本日はここまで。

 

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