招き猫先生の『ことちか日記』H30 10/1

いよいよ明日から中間考査である。放課後の職員室前の自学スペースは、最後の追い込みに努める生徒たちでいっぱいである。

さて、吾輩も愛する1年CRとACⅠの国語の問題を鋭意作成した。

問題を作成していると現在担当している生徒たちの顔が浮かんでくる。「ここは授業で力を入れて説明したからできてほしいな。」とか、「この問題は課題で出したけどみんなしっかり見直してくれたかな。」「この夏、助動詞中心にやったけど、用言を忘れてないかな?」などなど思いは尽きない。

若い頃は「こんなに教えたのになぜできないんだ」と見当違いの怒りを露わにしたこともあった。しかし、それは大きな間違いであって自分が「教えたつもり」になっているだけであって、生徒たちには届いていないことの証明なのである。

野球の世界に強烈な指導の比喩表現である「千本ノック」という言葉があった。学習指導においても大量のドリルやとことん覚え込ませたり理解させたりするための徹底指導をそのような表現をしたことがある。

ここにきて思うのである。吾輩たち教科担当者の役割が、千本ノックを行う「ノッカー」から「バッティングピッチャー」に変容してきたのではないかと。

「バッティングピッチャー(以下、BP)」とは、選手の打撃練習のために何百球も投げ込むピッチャーのことである。優秀なBPほど選手のリクエストに応じた投球ができる。選手が練習をしたいことに寄り添う投球ができるのである。また、打撃フォームを崩した選手の矯正も行うそうだ。

吾輩たち教科担当者のスタンスに近いものを感じる。もちろん「ノック」は必要である。しかし、「何のためのノックであるのか」の説明と個々のバッティング練習に対応する態度も必要だと思う。

さて、中間テストの出来はどうだろう。これは生徒の評価であるが吾輩たち指導者の評価でもある。健闘を祈る。

本日はここまで。

 

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招き猫先生の『ことちか日記』H30 9/25

我らが国語科主任「ガーコ」こと池内証子先生には、今年度中学2年生の「言語技術」の授業を担当していただいている。

昨年彼らが中学1年生のとき、吾輩が一緒に「言語技術」を学んだのである。1週間にわずか1時間の学びであったが、今思い出しても楽しい時間であった。

今年度は池内証子先生にお願いしているのだが、時々生徒作品を見せてもらっている。先日見せてもらった中になかなかしっかりしていて、しかも微笑ましい作品があったので紹介しておく。

【生徒作品】
タイトル「新しい自転車が欲しい」
 お父さん、私に新しい自転車を買ってください。私はどうしても新しい自転車が欲しいのです。その理由は三つあります。一つ目は、今の自転車は私の身長に合わなくなったからです。私は成長期に突入し、最近急激に背が伸びたので今の自転車は乗りにくくて仕方がありません。このままだと事故を起こす危険があります。二つ目は、新しい自転車は今使っているものよりもかなり性能が良くなっているからです。新しい自転車はベルの音が美しく、変速ギアが十段階あります。とても快適に安全に乗ることができます。三つ目は、私の欲しい自転車が現在割引中だからです。通常では二万五千円するところが、今は一万八千円となっており、七千円も安くなっています。以上の理由から私は新しい自転車が欲しいと思っています。お父さん、どうか私に新しい自転車を買ってください。お願いします。

いかがだろうか、しっかり「論」になっている。立派なものである。中学2年生の男子くんに「君の大いなる成長を感じるよ!」と伝えたい。

本日はここまで。

 

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招き猫先生の『ことちか日記』H30 9/24

先週は、中間考査に向けての「テスト範囲追い込み」の時期であった。にもかかわらず!である。

愛する1、2組諸君との授業で語ってしまった。
吾輩も某テレビ番組で聴いたことなのでその詳細・真偽には自信がないのだが、概要を説明しよう。

2017年に「マンガ大賞」の大賞を受賞した作品で「響(ひびき)小説家になる方法」というものがある。本当にざっくり言えば、とんでもない文才を持ち、天才的な小説家となっていく15歳の少女が世の中に対してむき出しの感性と行動でぶつかっていく物語なのである。その作品が実写・映画化され、現在全国公開中である。

聞くところによれば、実写での映画化の際、著者である柳本光晴先生から、「主人公である鮎喰響を演じるのは欅坂46の平手友梨奈さんでなければ…」という強いご希望があったそうな。

そこから、その平手さんが主役としてのオファーを受け、シナリオライターの手による脚本を読んだ後、映画監督である月川翔さんと対面したときの話となる。

率直な感想を尋ねられた平手さんの答えは「つまらない」だったそうである。これだけなら、原作者からの名指しのオファーを受けた強みかなとか、トップアイドルである欅坂のエースだからなとか、吾輩の興味アンテナにもひっかからなかったはずである。

しかし、シナリオライターも映画監督も平手さんの「つまらない」を受け入れて修正していった。

それはなぜか。平手さんの「つまらない」は漠然としたものではなく、ワンシーンごと、セリフの一言一句ごとに、自らが感じ取り、構築した「響」像を持っており、その表現を「いかにすべきか」「いかに演じるべきか」というイメージを持っていたからであろう。

加えて言うなら、それを言葉で表現し、ライターとも監督とも「共有」できたからと言えるのではないだろうか。

監督である月川氏をして「平手さんに対する演出は、演技論というよりもキャラクター論でした。」「平手さんが納得いくまでディスカッション、キャラクターについて思考する作業でした。」と言わしめたのは、平手友梨奈さんの「言葉の力」であったと思うのである。

吾輩が愛する1、2組諸君に訴えたかったのは「ここ」なのである。どれだけ優れた感性やインスピレーションを持っていたとしても、どれだけ深く思索し、自分なりの論理を持っていたとしても、それを「言葉」にして表現(発信)できなければ、他者(周囲)の理解も共感も得ることはできない。

言葉は生きていくための武器であり、防具である。そして異なる存在との「共有」「化学反応」を導く万能の道具である。

授業の余談として語ってしまったのだが、どれだけ伝え切れたか。自信がない。しかし、愛する1、2組諸君に聴いてほしかったのである。そして彼らなら何か受け取ってくれるものと信じているのである。

長くなってしまった。本日はここまで。

 


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招き猫先生の『ことちか日記』H30 9/23

土曜日のことである。校外学力テストの最中に中学校の保護者様から電話が入った。担任の平江先生が試験監督中であったので、しばらく交代して可愛い可愛い中1諸君のテスト奮闘を見守った。

全員が一生懸命、答案に立ち向かう風情はいいものだ。まだまだ小さい背中が「頑張るぞ」と揺れている。

掲示物の中に、生徒たちに向かって熱を込めて語る今井教頭の姿があった。担任である平江先生や生徒たちの声が聞こえてくるような張り紙もあった。

 

教室内を見回すと、担任と生徒の意気込みが伝わってくる。中学校の温かさが伝わってくる。今井教頭・副嶋コース長以下、スタッフの熱い思いが感じられる教室であり、校舎である。

 

本日はここまで。

 

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招き猫先生の『ことちか日記』H30 9/22

秋の3連休である。とはいえ、学校には大勢の生徒が来ている。高校生の一部は「駿台全国模試」、中学生は「中学総合学力調査」の実施日であった。

そのような中で、本館2階の自学室を見ると、黙々と机に向かっている集団がいる。よく見てみるとドアには画像のような張り紙が、そして傍らにはアカデミーコースⅡ類の担任陣が目を光らせていた。

秋も深まる今日この頃、いよいよ大学入試に向けてのラストスパートが始まるのである。


本日はここまで。

 

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