招き猫先生の『ことちか日記』R1 10/13・14

拙ブログで語るまでもなく、ラグビー日本代表がやってくれた。
4年前に日本の8強入りを阻んだスコットランドを撃破し、日本ラグビー史上初となるワールドカップ決勝トーナメント進出を果たした。

4年前に、南アフリカに勝ったこと、今回、アイルランドに勝ったこと、どちらもとんでもない偉業であることは間違いないのであるが、今回のスコットランド戦はさらに厳しさが違う。

「ここで負ければ予選敗退」という不名誉がかかったスコットランドが「本気の本気の」牙をむいたのである。

試合開始早々からちょっとした日本の反則を本気で喜ぶスコットランドの姿を見て「これはかなり本気だな」と感じた。

さらに、後半に入り、普段ではあり得ない「審判のジャッジに対する不満そうな態度(これはラグビーの世界、特に伝統国においては、ありえないこと)。」、「スコットランドのフォワード(大きい人)が、日本のバックス(小さい人)に対して、感情的になったシーン。」などは、おそらく、これまで対日本戦において見せたことのない「伝統国の本気の本気」だったと思う。

吾輩などは、「それだけで充分だな。」と思ってしまうのだが、なななんと、勝ってしまったのだから、もはや「うれしさを通り越しての呆然」という感じであった。

それに加えて、というか、こちらが今回お伝えしたいことのメインなのであるが、以下のコメントをご一読いただきたい。

日本代表のジョセフHCは試合直後に、「ラグビーの話をする前に、まずは台風で家族を亡くした方々にお悔やみ申し上げたい」と話した。

「台風のことがチームの大きなモチベーションになっていて、けさはみんなでそのことを話した。苦しい状況にある方々がたくさんいる中で、今夜は明るい話題を届けたかったから、選手たちは本当に試合をしたがっていた」「朝起きて、亡くなった方や行方不明の方がいることを知った。圧倒されてもおかしくない状況で、きょうは逆に、選手がそのことに奮起した」

主将のリーチ・マイケルも台風の犠牲者を悼み、「きょうの試合は、単純に僕らだけのものじゃないと思っていた」「苦しんでいる人がたくさんいて、その
人たちのためにもという思いで全力でプレーした」
「(台風19号で)みんな大変な中、床をキレイに拭いてくれたり、(水たまりを)スポンジで吸い取ってくれたりした。遠いところからも、応援に来てくれた。それが、僕たちのパワーとなったんだなと思います」「被災者の皆さまに、勝利を届けたかった」

スコットランド代表のタウンゼントHCは、試合後のインタビューの第一声で「台風の被害に遭われた方に対してお見舞いを申し上げます。ご家族を亡くされた方にお悔やみを申し上げます」と述べた。

献身的なプレーで日本を支え続けた稲垣選手は、被災した方々への思いをインタビューで口にする。
「台風で被災した方々に、ラグビーで元気を取り戻していただきたい。そういう気持ちで今日は試合に取り組みました」

今回の台風によっての被害は大きい。ラグビーワールドカップの「カナダVSナミビア」戦も「史上初の中止」となった。その当事者であるカナダ代表の選手たちが災害を目の当たりにし、「自分たちにできることがあれば」と釜石市のボランティアの皆さんとともに、浸水被害に遭った地域で、道路の水かきや浸水した家屋から家具を運び出す作業にあたったという。また、ナミビア代表の選手たちは「被害に遭った皆さんを少しでも元気づけたい。」とファン交流を行い、ラグビーをやっている中高生をはじめ、市民の皆さんと温かい時間を
過ごした。

昭和の時代から、日本ラグビーを応援してきた吾輩としては、日本代表の勝利はこの上なく嬉しい。

しかし、大勝利をあげた直後の日本代表のジョセフHC、リーチ選手や稲垣選手のコメント、大敗戦の後のスコットランドのHCのコメント、一生に一度のワールドカップの試合を失った後のカナダやナミビアの代表の行動、どれをとっても頭が下がる思いである。

学ぶべきものがここにある。と思う。

本日はここまで。

 

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