いよいよ本日が「日本大学基礎学力到達度テスト」である。
一昔前の卒業生の皆さんには「日本大学統一テスト」と言った方がなじみがあるかも?である。
無事に終了した週末に「日本大学基礎学力到達度テスト」についてまとめてみた。
ざっくりと、概要を説明すると、「基礎学力到達度テスト」とは、日本大学への内部進学のために全付属高校で実施される複数回の学力テストのことである。
実施時期は、高1の4月(国・数・英)、高2の4月(国・数・英)、高3の4月(国・数・英)、そして、今回の高3の9月(国・数・英・地理歴史/理科)なる。
日本大学に付属高校から内部進学できるかどうかの判断材料としては、高1を除いた3回の試験結果によって内部進学が決定されることになる。
細かく言うと、高2の4月が20%、高3の4月が20%、高3の9月が英語・数学・国語の3つで60%、地理歴史/理科は100%の配分となっている。
基礎学力到達度テストでは文系理系ともに、主に英・数・国の3科目が試験科目となっており、高3の9月のみ4科目で試験が実施される。
また、数学については、当然のことながら、文系と理系で範囲や難易度が異なっている。
問題の難易度は、基本的には共通テストの難易度を基準として作成されており、簡単なものではない。しかし、難問すぎるというようなものでもない。つまり、問題量は多く、出題範囲は広いが、出題される問題は基礎的な内容の問題が多いと言える。
このような点から考えると、高得点を目指すのならば、共通テスト同様に、全体的な解答スピードをあげつつ、取れる問題を取りこぼさない、的確に問題にあたる能力を養成することが求められよう。
基礎学力到達度テストの難易度は非常に高いとは言えなくても短期間手早く対策すればクリアできるほど甘いテストではない。高2と高3の4月のテストを疎かにせず、高3の9月に挑むためには、受験期が近づいてからの取り組みではなく、高校入学からある程度の学習を積み重ねることが必要である。
最後に、「日本大学基礎学力到達度テスト」は、確かに、高校3年生の大学入試に近いものであり、この結果が合否を大きく左右するものには違いない。しかしながら、日本大学進学を考えていない生徒さんには意味のないものかと問われれば、その答えは「否」である。
このテストは、文字通り、全国に26校存在する日本大学の付属校の「学力到達度」を量るテストなのである。日本大学を冠する学校で学んだ学力の証明である。
よって、付属推薦による日本大学進学を考えている生徒さんのみならず、国公立大学を目指そうが、他の私立大学を目指そうが、進路志望は様々であっても長崎日大の全員が全力で挑むテストなのである。
ここは他の大学付属校とは少々異なるのかなと思う。
さて、明日からは、今回の結果を受けての三者面談など進路検討が始まる。国公立大学や他の私立大学の推薦、AO等の準備も佳境に入っていく。そして、もちろん「大学入学共通テスト」等に向けてのカウントダウンも鳴り響いてくる。
全員・全力・全うである。
本日はここまで。