師走に入り、数日、長崎日大は、というか、日本中が、「興奮冷めやらぬ」という雰囲気の今日この頃である。
もちろん、サッカー日本代表のスペイン戦勝利、決勝トーナメント進出のことである。
何とも喜ばしいことである。
立場上仕方のないこととはいえ、バッシングにさらされている森保監督を案じていた吾輩であったが、スペイン戦を直前にしての森保監督のインタビュー記事を読んで、いたく感服したのである。以下に抜粋してご紹介しよう。
ドイツ代表戦では後半の采配的中で見事な逆転勝利を収めたが、コスタリカ代表戦は振るわず0-1の敗戦。森保監督に対する風当たりも180度変わった。
「称賛も批判もあると思いますし、手のひら返しをされるのは、勝負の世界ですので当たり前のことかなと思っています。できれば批判はされたくないですけど、称賛も批判も含めて、国民の皆さんにサッカーに関心を持ってもらえる、サッカーという競技を認識してもらえる、議論してもらえることを非常に私自身嬉しく思っています。」と、サッカーが日本人の生活に浸透している証拠だと胸を張った。
「議論は自由ですし、見方も自由ですし、自分の思いをぶつけてほしいです。喜ぶのもストレスをぶつけるのも、すべてが嬉しいと思っています。私自身、選手にも伝えていますが、我々が日本の代表として世界の舞台で戦う上で、日本人の魂と誇りを持って、日本のための戦いに挑むことは共有出来ていると思いますし、サポ―ター、国民のみなさんに喜んでいただくために日々努力して全力でやるだけ。選手たちには自分たちの価値を上げる、日本サッカーの価値を上げるという思いを持ってプレーしてもらい、国民、サポーターのみなさんに勝利をお届けして喜んでいただき、元気や勇気を与えて、選手たちが粘り強く戦う姿を見ていただきたいです。」
ある政治学者が、日本がずっと続けてワールドカップに出場できるようになった大きな理由の1つとして、「サッカーを取り巻く人々(サッカー協会、ジャーナリズム、全国の指導者と選手たち、サッカーを愛する人々、そして多くの一般の人々)が、以前よりずっと多くサッカーについて言葉を使ってしゃべったから。」というようなこと語っていたのを思い出した。
もちろん、根底に「リスペクト」があること、言葉選びに注意することは前提であるが、賛否が飛び交うことはあながち悪いことではないのかなと改めて思う吾輩である。
今回、上記の森保監督の言葉を読んで、このような考えをしっかり言語化して話せるのは素晴らしいことだなと感服したのである。
長崎日大の卒業生だから、というだけでなく、一人の人間として尊敬し、応援したくなる人物である。
森保JAPANの健闘を切に祈る。
本日はここまで。