招き猫先生の『ことちか日記』

招き猫先生の『ことちか日記』R4 12/5~6

3年ぶりである!
長崎日大の高校2年生の12月と言えば「修学旅行」である。

ここ2年間、コロナ禍による修学旅行等の中止を伝える度に、心を痛めていた吾輩としては実に喜ばしいことである。

中高一貫生の「GEP語学研修」は、一足先に出発したが、12/5朝からは、国内の「関東コース」、「関西コース」、デザイン美術科の「美術研修」が出発した。

バスを見送っていると生徒さんたちの楽しそうな笑顔にこっちまで嬉しくなる吾輩であった。

旅立つ生徒さんに対してのメッセージとして、すべてのコースの旅のしおりに、以下の文章を綴った。

令和2年、3年と修学旅行等が迫るこの時期に私は辛いお知らせを当時の高校2年生の皆さんに申し上げました。おわかりのとおり、コロナ禍による修学旅行等の中止です。現高校2年生の皆さんも中学時代、高校のここまでと、様々な形で中止や規模縮小といった影響を受けてきたことでしょう。
今年度において、3年ぶりに修学旅行等の実施が可能となり、私としては安堵するとともに、非常に嬉しく思っています。時節柄、海外という選択肢はまだ無理なのですが、関東・関西コースの修学旅行、GEP研修、美術研修とそれぞれに現時点における最善を尽くした旅程、内容であると確信しております。
さて、今回の各種の旅行において、私から皆さんにお願いしたいことを2つ申し上げておきます。
第一に、これは日常の学校生活でも再三お願いしていることですが、全員の「安全・安心、そして、気持ち良く」を守るために言動を心がけていただきたいということです。体調管理と時間管理、集団のルール厳守は楽しく旅をする上での必須条件です。感染防止対策をはじめ、「事故なく、怪我なく、病気なく」で、よろしくお願いします。
第二に、いつもとは異なる「学びの視点」を持っての旅行にしてほしいということです。学びは教室で授業を受けることや自分で課題に取り組むことだけを指すのではありません。学業に部活動にと忙しい日常を離れ、新鮮な出会いや友人との語らいとともに、落ち着いて自分自身を見つめ直す非日常の価値ある時間とすることは、皆さんにとって非常に大切な学びです。
それぞれの旅程の中で訪れる場所や施設には必ず学びのチャンスがあります。たとえば、訪れる施設の案内や説明、テーマパークのキャストの心遣いや所作、もっと言えば、宿泊するホテルのスタッフの対応などです。
最後に、国内とは言え、旅立ってからではなく、事前から、「良い準備」を進めていただきたいと思います。それが限られた時間の中で、有意義に活動し、自分たちの修学旅行等の価値を高めていくことにもつながります。
何をどのように学んでくるかは、皆さんの準備と実際の活動にかかっています。長崎日大の生徒としての誇りを持った行動と自らの今後の人生において有益な体験・思索ができる修学旅行等となることを心から祈っております。

まあ、一番の願いは「怪我なく、事故なく、病気なく」、みんなで楽しい思い出をたくさん作ってきてくれることに尽きるのである。

高校2年生の皆さん、よいご旅行を、ご安全に!である。

  

本日はここまで。

PAGE TOP