日曜日の夕刻、吾輩の眼はテレビの画面に釘付けであった。
女子プロゴルフのレギュラーツアー「資生堂レディスオープン」の終盤であった。
というのも、長崎日大在学中にプロテストに合格し、昨年は下部ツアーの賞金女王となった櫻井心那さんが、その時点でトップタイの成績を残していたからである。
その後、プレーオフとなり、2ホール目でバーディーを決め、プロレギュラーツアー初優勝を決めたのである。ちなみに、今回キャディーを務めてくださった古賀雄二さんも長崎日大ゴルフ部OBである。
昨年の3月に卒業し、プロ生活1年目を終えた今年の1月に心那さんとは再会したのだが、その立ち居振る舞いはまさしくプロゴルファーとしてのものとなっていた。
とはいえ、プロでのレギュラーツアーでの優勝というのは、そうそうできるものではないだろうと思っていた吾輩である。
全国を制した高校時代、いや、それ以前から大器の片鱗をうかがわせていた心那さんであったが、予想を遙かに超える活躍にただただ驚き喜ぶ吾輩であった。
注目度が高かったらしく、しばらくは吾輩のLINEが大混雑であった。
優勝後のインタビューにおいて、何よりも繰り返して述べていたのが、家族への想い、支えてくれる皆様への想いであった。
「いくら感謝してもしきれないくらい感謝している。」この言葉をまず最初に言葉にできる心那さんは素敵だなと思う。
その日のうちに、恩師である長崎日大のゴルフ部顧問、緒方先生のもとにも連絡が入ったそうな。
中学、高校時代の活躍はそれはそれでとても嬉しいことではあるが、生徒の皆さんの人生は高校で完結するのではない。
長崎日大での6年間、3年間は、卒業後に成長を続け、さらに大きな舞台で輝いて生きるための力を培う時間でもあると思う。
スポーツ界をはじめ、各界での卒業生の活躍という朗報が度々舞い込む長崎日大は幸せな学校だなとしみじみ思い、感謝に堪えない。
櫻井心那プロ優勝おめでとうございます。ご家族の皆様、関係の皆様にも心からのお祝いを申し上げます。
本日はここまで。