招き猫先生の『ことちか日記』

招き猫先生の『ことちか日記』R5 9/1~3

週が改まっての月曜日である。
先週末に、長崎日大ハンドボール部の「創部50周年記念祝賀会」が開催された。

前顧問である谷山先生、聖子先生(卒業生にとって忘れられない存在であろう。)もお元気で、それぞれの代のOB(その保護者様も)と旧交を温めていらっしゃった。

吾輩も着任当初から出会ってきたハンドボール部の皆さんと久しぶりに顔を合わせることができ、楽しいひとときを過ごさせていただいた。

ちと、長くなるが、記念誌に綴った文章をご披露しよう。

長崎日大ハンドボール部創部50周年おめでとうございます。記念誌の発刊にあたり、お祝いの言葉を綴る機会をいただいたことを光栄に存じます。心から感謝を申し上げます。 さて、長崎日大13回生である私が大学在学中の昭和59年に、「長崎日大が県高校総体で初優勝を遂げた。しかも男女アベック優勝。(この年は他の部活動も頑張って、陸上女子、バレー男子、ソフトテニス男子も優勝、優勝旗5本という結果は今もなお長崎日大の県高校総体における最多の記録です。また、女子のボールゲームでの県高校総体優勝はこの女子ハンドが唯一です。)」という朗報を耳にしました。そこから間もない昭和61年の春、大学の先輩(富山・氷見高ハンドOB)から「長崎日大強いねー。」と、全国選抜大会での3位という大活躍に驚いたことを覚えています。
私が長崎日大に着任したのが、同年4月です。ご縁があって応援部の顧問を務めることになりました。昭和61年から平成5年までの県高校総体8連覇をはじめとする(その後、む14回優勝しています。)長崎日大の運動部のトップリーダーとして活躍するハンドボール部を間近に見ることができました。応援部の部員から「ハンドの応援が一番燃える。ハンドの応援には絶対行きたい。」という声が出るほど、当時のハンドボールの応援は生徒・保護者・OBといった長崎日大ファミリーがまさに一体となった素晴らしい応援ができていました。
応援に行くだけでなく、担任や教科担当を務めたり、合宿所(谷山先生ご自宅の近くに借りていた一軒家)に遊びに行って仲良くなったりした歴代の部員の皆さんとは今でも良いおつきあいができています。また、現在の女子部の顧問である長沼先生もそうですが、平成21年から約10年間、明倫館の寮監を務めた中で出会った部員の皆さん(合宿所を閉じた後、明倫館に合流してくれました。)も忘れられません。そして、近年においては、OBの子どもさんたちが入学し、頑張っています。ほぼ毎年となる瓊浦高校さんとの決勝戦では懐かしい顔と再会し、旧交を温めつつ、改めて、谷山・藤山両先生が築き上げてこられた、そして、そのバトンをOBである柴原・長沼両先生がしっかりと引き継いでいらっしゃる長崎日大ハンドボールファミリーの強い絆を実感しています。
内容がサイドチェンジしますが、私は職員室でも体育教官室でもコートでも谷山先生と話すのが好きでした。なぜなら、谷山先生の話の中には、ハンドボール部の指導だけでなく、生徒指導、学習指導などに置き換えて考えられるヒントが数多く存在したからです。ハードな練習をやらせるときの注意点、定期的な休みを設定する効能、対話のタイミングの大切さ、反復練習と考える練習のバランス、現在の生徒さんのメンタリティーに応じた指導法の変化の重要性などなど、万事に通じることばかりです。特に、平成19年、悲願のインターハイ制覇を成し遂げた頃、「普通が一番」という言葉をよく口にしていらっしゃいました。「難関大学合格を目指す受験生であっても、全国制覇を目指すアスリートであっても、自分を特別なものとは考えずに、高校生らしく普通の生活を普段どおりやるのはすべて同じ、いつもやっていることを普通にやればいい。」と私なりに解釈しています。 女子部の顧問であり、男子部の躍進を支えていただいた藤山先生とは長年、高校・中学校の職員室でご一緒し、一本芯の通った厳しさと細やかな心遣いの温かさを兼ね備えた生徒対応を学ばせていただきました。とある学年の卒業文集『貝津』の「怖い先生ランキング」で藤山先生と私がワンツーを飾ったことは良い思い出として心に残っています。「聖子先生」に鍛えられた女子部員の皆さんも再会の度に素敵に成長した姿を見せてくれます。
今年で教員生活38年目を迎える私ですが、谷山先生、藤山先生にご教示いただいたことを大切にして、柴原先生と長沼先生を励まし見守りつつ、今後も長崎日大ハンドボール部を応援していきたいと思います。
最後になりましたが、谷山先生、敏子夫人、藤山先生、杉谷コーチ、吉川コーチをはじめとするOBの皆さんとその保護者様、長崎日大ハンドボール部を温かくご支援いただいている関係の皆々様、そして、ここからまた栄光の歴史を書き加えていこうと頑張っている現役の生徒さんとその保護者様に特段の感謝を申し上げ筆を置く次第です。

長崎日大ハンドボールファミリーの皆様、創部50周年、本当におめでとうございます。

感謝と敬意をこめて。

本日はここまで。

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