卒業式を終えた本日、長崎日大が誇る吹奏楽部の「定期演奏会」が開催された。今回は諫早文化会館ではなく、諫早中央体育館ということで、在校生(今年度の卒業生含む)にOBや近隣の中学校の皆さんも加わった演奏やパフォーマンスなどもある、例年とはひと味違った内容であった。
また、今回は長崎日大吹奏楽部の様々な面における記念すべき定期演奏会ということである。パンフレットの巻頭に綴った吾輩のごあいさつを紹介しておこう。
本日ここに、本校吹奏楽部の第41回定期演奏会を開催できますことは、本校育成会、吹奏楽部保護者会をはじめ、多くの皆様方のご協力とご支援によるものと、深く感謝申し上げます。
さて、定期演奏会に向けて永石先生と話している中で、今年は吹奏楽部創部55周年となる年だとうかがいました。もちろん、創部当時からの歴代の顧問の先生方、その時々にご指導いただいた外部指導者の皆様には深甚なる謝意を申し上げる次第でありますが、現在のスタイルとしての長崎日大吹奏楽部の誕生は現顧問である永石靖浩先生が本校に着任した平成4年度と言って過言ではないと私なりに認識しております。永石先生が着任した後の吹奏楽部の演奏は門外漢である私が聴いても自信に満ちあふれたものに変わっていったことを覚えています。さらに、従来の吹奏楽部の活動に加えて、「マーチング」という新たな文化を長崎日大に芽生えさせ、根付かせてきた30余年でした。
また、平成5年の春のセンバツ甲子園初出場以来、すべての試合において野球部とともに参加してきた吹奏楽部です。甲子園のみならず、サッカーの全校応援、各種学校行事、オープンスクール等のイベントにおける外来者歓迎など、長崎日大にとって「なくてはならない看板」として欠かすことの出来ない存在である吹奏楽部に成長してきました。
思い起こせば、記憶に新しいコロナ禍の影響から厳しい制約を受けた活動期間が記憶に新しいところですが、永石体制となったこの30余年間は順風満帆と言える時期ばかりではなかったと思います。平成・令和と永石先生とともに長崎日大に勤めている私は永石先生の満面の笑顔を見た回数と同じくらい悩み苦しむ表情も見てまいりました。しかしながら、歴代の部員の皆さん、保護者様に支えられ、今年で15年目となる三好直英先生(活水女子大学音楽学部教授)をはじめとする様々な素晴らしい指導者に恵まれ、本校吹奏楽部は前進・成長を続けてきたのです。
近年において特筆されるもののひとつに、現顧問である草野花恋先生の着任以来、際立つようになった「中学生の活躍」があります。マーチングなどにおいては既に高校生に混じり、主力として活動している彼らですが、コンテストなどにも意欲的に参加し、その成果が顕れてきています。
本日は、卒業記念演奏と在校生の今年度を締めくくる演奏会でございます。ゲストとして前述した三好直英先生にご共演をいただくことに加えて、今回は歴代のOB・OGの皆さんが登場してくれると聞いております。現在の部員の皆さんと吹奏楽部の素晴らしい伝統を1年1年築いてきたの皆さんとの共演も感慨深いものとなることでしょう。
本校吹奏楽部の日常は、学業と部活動の両立という極めて難しい目標への挑戦だと言えます。その価値ある学校生活をやり遂げてきた卒業生、令和5年度を頑張ってきた後輩たちのハレの舞台となる定期演奏会でございます。顧問・部員諸君一丸となり、保護者様の温かい応援を胸に、卒業生の万感きわまる熱情と在校生の心意気を充分にお届けできるものと確信しております。保護者様、関係の皆様に対して、心からの「感謝と敬意」を申し上げつつ、春の日のひととき、爽やかな感動の共有ができることを期待いたします。
素晴らしい定期演奏会であった。
現在の吹奏楽部の皆さん、保護者様をはじめ、歴代の吹奏楽部の皆さん、それを支えていただいた多くの皆様に心から感謝申し上げたい。
本日はここまで。