招き猫先生の『ことちか日記』

招き猫先生の『ことちか日記』R6 7/28

夏休みの日曜日である。
静かな校舎の中を歩いていた。いつも見ているはずなのに、2号館玄関に掲示してある中学生の書道の掲示に目が止まった。

皆さん、なかなかの達筆、「吾輩より上手いな」と感心しつつ、近づいてよーく見た。

作品の下の方にコメントが記されている。

おそらく「好きな言葉を書こう」的な取り組みなのだろう。何故にこの漢字を書いたのかを語っている文章であった。

長崎日大の校訓のひとつに「至誠」がある。

その「至誠」を選ぶとはなかなかに嬉しいなとコメントを読むと、

「私は至誠という漢字を選びました。至誠という漢字はこの上なく誠実なことという意味があります。何事にも誠実に取り組みたいのでこの漢字は私にピッタリだと思いました。学問や部活動どちらも両立して頑張りたいので至誠という言葉を心に生活していこうと思います。」とある。

嬉しくなる吾輩である。

もうひとつ、注目したのが「矜持」である。

吾輩も好きな言葉である。

「プライド」とか、自負、とかよりも何だか好きである。

今時の「自己肯定感」とかよりもである。

コメントを見ると、「この言葉は自分の能力を信じて誇りを抱く。プライド。という意味がこめられている。来年、私は中3になるため、後輩が増える。その際にこの言葉を考えることで自分を信じ、自分を奮い立たせられるようにしたい。」とあった。

なるほどねと微笑む吾輩であった。

なかなかに良い企画だなと改めて感心する日曜の午後であった。

言葉を大切にして、言葉に思いを込めて、成長する日大中の生徒さんたち、
素敵である。

本日はここまで。

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