招き猫先生の『ことちか日記』

招き猫先生の『ことちか日記』R2 12/11

師走も中旬に突入である。
朝夕の冷え込みはさすがに厳しくなってきたが、お日様が出ている間はちょうどいいくらいの気温である。

コロナ対策として気をつけなくてはならない「換気」も今のところは、上手くやりくりができるくらいの気候であることにホッとするところである。

まだまだ試合が続くサッカーなどをのぞけば、屋外のスポーツは冬メニューに変わっているようだ。

校内でトレーニングに励む生徒さんたちを観ていると、地味な筋トレに必死で取り組む下級生に対して、周囲の先輩たちから「これで1㎜伸びたかも!」という応援の声が飛んでいた。

「薄紙を積む努力」という言葉がある。

文字通り、1枚どころか、100枚重ねてもたいした厚みにならないような薄い薄い紙を重ねていくような地味な地道な努力を例えていったものである。

地道に努力の積み重ねを継続することしか成功への道はない。

これはスポーツに限らず、万事に通じることであろう。

学業にしても、芸事にしてもそうだろう。

では、地道な努力を継続すれば必ず誰でも成功するのか?
努力は必ず報われるのか?

よく耳にする問いである。

「成功する。報われる。」と答えたい。

しかし、世の中それほど都合の良いものではない。何を持って「成功した。報われた。」と感じる(感じない。)のは、取り組んだ当人だからだ。
もしかしたら、「これだけ頑張ったのに」と落胆する人もいるだろう。

しかしながら、「薄紙を積む努力」に取り組んでいること自体が既に成功であり、報われていることなのである。

詭弁に聞こえたり、きれい事と言われるかもしれないが、吾輩は自信を持ってそう思う。

無理して厚い紙を積もうとしなくてもいい。

薄い薄い紙を1枚ずつ積んでいっている(積もうとしている)長崎日大の生徒さんたちを尊敬する吾輩である。

本日はここまで。

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