「ミスターデザイン科」と称して異論のないところかと思う。永年に渡って長崎日大のデザイン美術科を支えていただいた鶴田英昭先生にご来校いただいたのである。ご退職なさって久しい鶴田先生であるが、「たまには学校に来て、デザイン美術科の魂を語ってくださいよ。」とお話ししていた。
本日は、デザイン美術科の生徒さんたちへのお話もいただいたようであるが、さらにビッグイベントに関することも加わっていた。
「キッズ ゲルニカ」というアートプロジェクトについてである。
「キッズ ゲルニカ」とは、スペインの画家パブロ・ピカソの「ゲルニカ」と同じ大きさのキャンバス(縦3・5メートル、横7・8メートル)に国内外の子どもたちが平和をテーマに描いた大型絵画「キッズゲルニカ」を制作展示するといった国際的なアートプロジェクトである。
長崎においても、毎年9日に開かれる平和祈念式典に合わせて、多くの人に知ってもらおうと長崎親善人形の会「瓊(たま)子の会」さんが13年前から始めた取り組みである。今年は長崎市に加え、広島や福島、栃木、米国、ネパールの子どもたちが参加するそうな。
鶴田先生によると、今回は特に、「福島と長崎をむすぶ会」さん、他3団体の皆様のお骨折りによって、南相馬の高校生10名を平和記念式典に招待し、その折、キッズゲルニカのワークショップを開催、長崎の高校生徒の共同制作をさせる方向で進んでいるそうな。
素晴らしい企画だなと感服した次第である。
さて、長崎日大のデザイン美術科の高校2年生の皆さんも違った形で「キッズゲルニカ」への参加を進めているようである。9月くらいには改めてお知らせできるかと思う。乞う!ご期待!である。
鶴田先生の登場によって、懐かしい風と新しい風を感じた夏の日であった。
本日はここまで。