平成30年度に新校舎、新キャンパスが完成し、新装新たとなった長崎日大である。創立時の面影を残す建物は第一体育館のみとなっていた。
この度、新体育館建設が現実的なものとなり、第一体育館ともお別れしなくてはならないときが近づいてきた。
昭和42年6月10日に竣工した第一体育館である。
この日を待って長崎日大開校式(4月の入学式は長崎の公会堂で実施された。)が開催された。よって、本校の創立記念日は6月10日なのである。
日曜日、部活動もお休みとなっているため、静かな第一体育館を訪れた。
昭和の時代も平成の時代も、令和となっても、すべての生徒がここから入学し、卒業していった。
壁面に書かれた「長崎日大高校」の文字もすっかりかすれている。
はるか上空からもよく見える屋根の「日大」の文字も見ることができなくなる。
いささか寂しいかなと思いつつ、新聞部の皆さんが鋭意作成してくれた「長崎日大新聞」「ありがとう第一体育館」特集を読んだ。
体育科主任であり、男子バレー部(第一体育館は長く男女バレー部の練習場でもあった。)顧問の塩谷先生のコメントに「卒業生の思いが詰まった体育館、日大生のために頑張ってくれた体育館なので、最後まで大切に使わせていただいた。」とある。
まさしくそのとおりである。
歴史に感謝し、未来に進まなければならない。
ここから1年間みんなで協力して安全に新体育館の完成を待つこととこれまでの先人たちの努力に敬意と感謝を抱きつつ、今を充実させていくことが私たちの使命であると思うのである。
本日はここまで。