招き猫先生の『ことちか日記』

招き猫先生の『ことちか日記』R2 6/6

土曜日である本日は、残念ながら中止となってしまった県高校総体の代替としての各種大会が実施されている。今週末、来週末にかけて、サッカー、陸上競技、男女のバレー・バスケ・ハンドなどなど、主に高校3年生の「けじめ」となる試合が行われる。

高校生の熱い想いに応えようと、様々な配慮や工夫の下、大会を運営いただいている各競技専門委員をはじめ、関係の皆様に心から感謝と敬意を表したい。

さて、校内に目を向けると、朝から、コース長の副嶋先生、中学入試主任の近澤先生をはじめ、中学校の先生方が忙しそうに動き回っている。それに加えて、高校の入試部である遠山先生たちもである。

行事予定を見て「なるほどっ!」と合点がいった。

本日は、長崎日大中の中3の生徒さん・保護者様を対象とした「高校課程説明会」の日なのである。

一般的には、世の中3の皆さんは、この時期から各高校のオープンスクールや入試説明会などに参加し、自らの進学先を検討・決定していく。

中高一貫スタイルにおける大きなメリットのひとつ(中高一貫のメリットは数多くあるのである。)として、この進路選択の時期に「落ち着いて力をつけるための取り組みに着手できること。」が挙げられる。

高校で歩むべき道をよく理解した上で、4月からの高校生活をスタートできるというのは実際に経験してみると「想像以上に大きなアドバンテージ」であることがご理解いただけるかと思う。

 

本日の説明会は、生徒の皆さんは体育館、保護者様はビジュアルホールと分散し、デジタルツールを駆使しての同時実施となった。

さらに、長崎日大の高校課程進級においては大きなメリットがある。それは中3時点でのコース・科の選択が可能であるということだ。

長崎日大高校には、大きく言うと、中高一貫(高校2年次にアカデミーコースⅠ類と合流する。)であるクリエイトコース、国公立大学進学に対応するカリキュラムで進むアカデミーコース、日本大学をはじめとする私立大学進学に対応するカリキュラムで進むプログレスコース、主に美術系大学進学を目指すデザイン美術科という、三つのコースと一つの学科がある。

日大中の3年生は、ここで「15歳の選択」をするのである。
彼らは「12歳の選択」によって日大中に入学した。大切なことは「自分で考えて選んだ」ということなのである。
12歳、その時点での学力やあらゆる点での習熟度はあまり参考にならない。

しかし、幼い選択であっても、そこには「決心・覚悟」というものが多少は必要である。

「自分で選んだんだ。」という意志を持って頑張る日大中の皆さんはこの中学時代に驚異的な伸長を見せる。

ここから「後半戦」となる。これからの3年間の道程を充分に理解し、目の前にある四つの分かれ道のどれを選ぶか。「15歳の選択」は大切なのである。

適切な選択のためには、いくつかの情報が必要である。
たとえば、
①これから始まる高校生活、各コース・科の流れや教育内容を理解する。
②3年後に訪れる大学進学に対する一般的な理解を深める。
③自分だけでなく、保護者の考えも含めて、方向性を確認する。
④現時点での自分の状況を客観的に見つめる。

①~④などを考慮して、自分に合うこれからの道程の検討となるのである。

時間はたっぷりある。どんなことでも質問して、相談して、決定すればいい。
そのための中高一貫である。

最後に言っておくが、どのコースを選んだから成功した、失敗したという話は30年前の第一期生から見てきた吾輩として聴いたことがない。

自分の進むこれからをよく理解し、よく相談し、自分で選択する。自分の選択の成功・不成功は、その後の行動にかかっている。もちろん、長崎日大は諸君がどのコース・科を選択しようとも全力で応援する。

中3諸君!検討しての健闘を祈る!

本日はここまで。

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