今朝、7時過ぎの中学校職員室前のフロアーである。
熱心に静物のデッサンに取り組んでいる生徒さんがいた。大げさではなく、背中からオーラを発していた。
もうすぐ講評会があるとのこと。吾輩からすると充分出来上がっているかのように見えるその作品であった。
しかしながら、まだまだ納得がいかないのだそうな。
おそらく、期限いっぱいまで、彼女の眼は静物を見つめ、彼女の筆は動き続けるのだろう。
目先の派手さや新しさというものも、アートの世界には必要かもしれない。しかし、すべての根本となるのは「デッサン」なのだろう。
ド素人の吾輩が語るのも申し訳ないが、長崎日大のデザイン美術科に入学した生徒さんたちが間違いなく伸長させていくのが「デッサン力」だと思う。
先日、高校1年生のデッサンの授業を見ていて「上手だなぁ」と感心し、高校2年生のデッサンを見て「一年間でこれほど上達するのか!」と驚いた。
そんな吾輩にデザイン美術科長の西先生が見せてくれたのが、今年受験となる高校3年生のデッサンであった。
ド素人の吾輩が見ても「圧倒的な差」であった。デザイン美術科で過ごす3年間とは、かくも生徒さんを成長させるのかと驚いたことを覚えている。
芸術は多岐に渡るもので、創作は自由である。そのバックボーンとなるものをしっかり鍛え、養っている長崎日大のデザイン美術科である。
本日はここまで。