昨日の「西日本スポーツ」に面白い特集が組まれていた。
東京オリンピックの代表であるアスリートが母校の後輩たちの質問に答えるという企画である。
有り難いことに、その第2回として、本校卒業の永瀬貴規選手を取り上げていただいたのである。
高校生の質問者たちも長崎日大が誇る若きアスリート諸君である。
柔道部はもちろん、野球部、ハンドボール部、陸上部と多彩である。
後輩たちからの質問に丁寧に答えてくれる永瀬さんは「さすがだな。」と思える「言葉」をもっている。
練習の意欲薄れたら…
「楽しもう」から気持ちをつくっていこう。
気分乗らないときは…
ウオーミングアップから集中しよう。身体が温まれば気分も乗ってくる。
などなど、実体験に基づいたわかりやすい言葉が次々に出てきている。
特に、大きなプレッシャーがかかる場面での臨み方や不調のときの対処の仕方を尋ねられ、
「私がこのチームのエースなんだ。」という強い気持ちを持って試合に臨み、自覚を持って稽古を継続することが大切だと思います。と答えている。
高校1年の春に全国高校選手権を制し、高校3年の夏はインターハイを制した永瀬さんは大学、社会人となり、どれだけ実績を重ねても本当に謙虚で優しい人柄、素晴らしい立ち居振る舞いを見せてくれているが、やはりそこには「エースの自覚」「エースの誇り」というものがあったのだなと今さらながら思う。
また、「練習をするとき、どんな考えをもって練習していますか?」という問いに対して、
自分の今の課題を克服することを考えながら練習に取り組んでいます。何も考えずに漠然と日々練習するより「今日はここを意識して練習してみよう。」と思って練習する方が「練習の質」も変わってくると思います。
という答えがあった。
長崎日大の後輩諸君、これは、スポーツに限らず、文化活動でも、学業においても、万事に通じることである。
何かをやるときに、
「何のために」「どのように」「いつまでに」などと、所謂「目的意識」を抱いて取り組むことは非常に大切である。
逆に、怖いのは、「惰性」「何となく」「やってるだけ」「時間かけてるだけ」などなどである。
吾輩自身が気をつけなければと自戒する次第である。
コロナウイルス感染症の影響で延期となった東京オリンピック、今後のなりゆきも不安視される面があるが、永瀬選手のことであるから、この時期を活かしてますます自分を磨いていることであろう。
永瀬選手のご健康とご健闘、コロナウイルス感染症が少しでも何らかの良い方向に向かってくれることを切に祈る吾輩である。
本日はここまで。