招き猫先生の『ことちか日記』

招き猫先生の『ことちか日記』R3 1/25

特別入試の合格発表以来、嬉しい連絡が相次いでいる。
週末にかかってきた電話からは、元気な声で「先生っ、今度は息子がお世話になります!」と聞こえてきた。

不思議なものである。名乗らなくとも、誰だかわかった。日大中学校の1期生である、平成8年度卒業メンバーの生徒さんであるN子さんだった。

彼らとの出会いは、平成7年度の4月、高校2年生からの担任を務めたところからだった。

まぁーっ、今思えば、当時の吾輩はとにかく「力いっぱい」に、力んでいたと思う。「この子たちを何とかしなければっ!」という思いばかりが先行して、空回りしていた(苦笑)。

そのような中で、N子さんとは担任発表の直前である春休みのある日にじっくり話をする機会があったのである。後に、N子さんも「あのとき、先生と話しといて良かったあ。」と語ってくれた。

N子さん特有の人なつっこさもあってか、吾輩も力まずに本音を語った覚えがある。

その後、担任として、国語の担当として、パワープレイ一辺倒であった吾輩の学級経営や教科指導であったが、そのような中においても、ムードメーカーであり、緩衝材的に動いてくれた記憶がある。

吾輩にとってそうであるように、一年一年、一人ひとりとの生徒さんとの出会いが、それぞれの先生たちにとって忘れられない記憶となる。

一年一年、一人ひとりとの出会いを積み重ねて、今春は第55回入学式となる。吾輩にとって教員として、36回目の入学式である。

電話で話すN子さんが最後に、「また日大に通えるようになって嬉しい!」と話してくれた。「こちらこそ!」である。

春が待ち遠しい。20数年ぶりに桜舞う日大坂で再会しよう。

 

本日はここまで。

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