招き猫先生の『ことちか日記』

招き猫先生の『ことちか日記』R3 2/21

学年末考査が終了し、暖かな日差しが降り注ぐ日曜日である。
考査期間中を経て、それぞれの部活動の皆さんが元気に練習を再開している。
やはり、長崎日大には生徒さんの笑顔と元気の良い声がよく似合う。

校内に入り、ふと机上を見ると、おなじみの「カウンセラーだより」が置いてある。

ふむふむと読んでいくと、今号は「自分のストレスと上手につきあうために必要なサポート」「サポートしてくれる人や物をイメージしてみよう」との特集であった。

ストレスと上手につきあうための重要なこととして、
「誰かの助けを借りる」ということが挙がっていた。

東京大学教授の安冨歩さんの言葉を思い出した。
著書にもある『「助けてください」と言えたとき 人は自立している』
という言葉である。

一般的に、自立というと、自分の軸、価値観を持っている。自分で自分を満たせる。自己責任の意識がある。問題解決能力がある。ということがイメージできる。

自立という言葉と「助けて」という言葉は背反しているかに思える。

が、しかし、本当に自立した人というのは、「問題解決」のときに一人でやりきってしまうのではなく、できない部分は仲間から力を借りる。わからないことは専門家から教えてもらう。時には謝る。 などなど、自分が起点になって自らが周りに働きかけることにより、課題を乗り越えていける人なのではないか。

無理して頑張って一人で乗り越えようとせずに、人の力を借りても問題解決していけるのが本当の自立なのではないか。
このように考えれば腑に落ちる。

助けたり助けられたりで進んでいきたいものである。

本日はここまで。

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