県高校総体直前、最後の週末、しかも練習の制限が緩和されたとあって、部活動の練習はいつも以上に元気いっぱい。そして、いよいよの大会前の緊張感も漂っていた。
コロナ禍にあることは変わらずとはいえ、お天気の良い晴天の土・日に生徒さんたちが練習に、試合にと懸命に挑んでいる姿は見ていて嬉しくなる。
どうかこのまま、怪我なく、事故なく、病気なく、それぞれの本番を迎えてもらいたいものである。
土・日は、野球部のNHK杯中地区大会の代表決定戦が行われた。
残念ながら、長崎日大は敗れてしまったのであるが、ここで足を止めている場合ではない。
夏の大会に向けて本日からさらに気持ちが入ることだろう。
勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし
という言葉がある。
肥前国第9代平戸藩主であった松浦静山の随筆集『甲子夜話』の中の一節である。プロ野球の野村克也氏の座右の銘としてよく知られている言葉である。
偶然に勝つことはあっても、偶然に負けることはない。失敗の裏には、必ず因果関係がある。勝った負けたで一喜一憂する必要はない。そこから何を学びとるのかが問題だ。失敗に学ぶべきだ。
と解釈できるだろう。
今回の野球に限らず、すべてのスポーツにおいて、スポーツに限らず、あらゆる取り組みにおいて、この観点は不可欠である。
失敗に学ぶ。不運、不遇に学ぶ。これもまた、長崎日大の校訓である「至誠・勤労・創造」の含むところである。
本日はここまで。