招き猫先生の『ことちか日記』

招き猫先生の『ことちか日記』R3 6/5

長崎県高校総体の初日である。
各競技が始まり、途中経過が続々と入ってくる。
時節柄、会場に入れなかった保護者様をはじめ関係の皆様に少しでも情報をお届けしようと学園HPにおいても鋭意、情報発信中である。

 

長崎日大勢の本日の団体競技の決勝戦は「男子柔道」であった。

2019まで「県高校総体6連覇」の柔道部である。
勝つことは難しいが勝ち続けることはそれの何倍も難しい。

決勝戦の相手は、長崎南山高校さん、毎年のことながら中学時代から素晴らしい戦績を持つ強豪チームである。

決勝戦を前に、柔道関係の皆様からの「今年は99%南山だね。」という声がいくつも聞こえてきた。

2019(大将戦で軽量の池崎くんが重量級を相手にしての引き分けで優勝)に続き、本当に僅差の勝利であった。

最後の大将戦は高校1年生の浦くん(73㎏)が、100㎏超の南山高校さんの大将を相手に信じられない粘りを見せ、「価値ある内容負け」を勝ち取った。コアは2対2、内容勝ちである。

吾輩は思う。高校1年生の浦くんのお兄さんは、昨年度、全国レベルの大会での活躍が大いに期待されながらも、コロナ禍によって「公式戦出場0」に終わった選手であった。

出場の機会を失った浦くんであったが、くさることなく、最後まで後輩たちとの練習を続け、中学生の大会では裏方として大会運営を支えてくれていた。

大将戦で、軽量の弟さんを支えていたのは巨漢であるお兄さんの力も加勢していたのかなと、ふと思う吾輩であった。

勝利の瞬間、松本先生の目から溢れた涙がここまでの紆余曲折、苦しい日々を物語っていた。

松本先生のコメントに
今年は本当に厳しい戦いでした。相手は全中(中学校の全国大会)ベスト8。中学生の時の力は関係ない事をこの子達が教えてくれました。
誇りに思います。厳しい事も、辛い事もこの時のため。本当によく頑張った、そしてよくやった!!

と綴ってあった。

おそらく、こんな言葉をかけてもらったのは今年の高校3年生諸君にとって初めてのことだっただろう。

今日は、本当に喜ばしい勝ちであったが、勝負の世界は厳しい。歯ぎしりするくらい悔しい負けもある。

柔道部のみならず、部活動のみならず、長崎日大全員が、勝ちを自信とプライドに、負けを学びと戒めにして大きく成長していってほしいと願うのである。

柔道部のみなさん、おめでとうございます。
保護者の皆様、おめでとうございます。
松本先生、原口先生、田中先生、おめでとうございます。

感動日大でした。感謝と敬意を表します。

 

本日はここまで。

PAGE TOP