さてさて、短いながらも生徒さんたちは夏休み、というものの、コロナ禍の制限付きに加え、長く続く雨天である。各地から聞こえてくる被害状況に心を痛めつつも、生徒の皆さんやご家庭、先生方の周辺に大事ないことを切に願う朝であった。
「中学校校舎の様子を見に来ましたぁ。」と元気な大久保教頭先生の声が聞こえてきた。有り難しである。
どれどれ吾輩も!と2号館は大久保先生に任せて、本館、武道館、体育館と見て回る。特に心配な箇所はなく、ホッとしつつ、最後は学園会議室に。
学園会議室には、長崎日大の歴代理事長先生、校長先生の写真が掲げられている。
ふと、第六代理事長であった長江啓泰先生のお顔に眼が止まった。なぜなら、長江先生がよくおっしゃていた言葉を先日思い出していたからである。
その言葉とは「学校という基盤の上で生徒さんと先生方が躍動している。それを支えてくださるのが保護者様、卒業生、地域の皆様なんだよ。長崎日大で言えば、育成会と同窓会、そして地域の皆様を大切にしなければいけないよ。」というものである。
とある夏の日、お忙しい中にも関わらず、何回もご来校いただき、「育成会新聞」の編集にあたっていただいた保護者様たちがいらっしゃった。
その翌日、休日にも関わらず、本校同窓会の会計監査のため、長い時間をかけていただいた卒業生の方々もいらっしゃった。
保護者様、同窓会の皆様、有り難きことこの上なしである。
長江先生の笑顔とお言葉が頭に浮かんだ次第である。
また別のある日、小さなお子様を連れて第2体育館を訪れた卒業生の方とお話しする機会があった。上のお子様のサッカーの試合の応援で第1グラウンドに来たそうな。聞けば高校時代はバスケ部、田代先生の教え子であった。青春を燃やしたバスケのコートに立ち、「懐かしいなぁ」とシュートを放っていた。
小さなお子様とボールで遊ぶその姿を見て、微笑む吾輩と田代先生であった。
地域の皆様に愛され、卒業生の皆様とその保護者の皆様に「よく頑張ってるね」と言っていただけるような長崎日大を目指していきたいなと改めて思う吾輩であった。
本日はここまで。