この週末、「たまには」と本棚の整理に取り組んでいた。
だいたいにおいて、吾輩の整理整頓は途中で終わってしまう。なぜなら途中で手に取った本に読みはまってしまい、そこで整理整頓の手が止まってしまうからだ。
賢明な拙ブログ読者の皆様のご推察どおり、今回もそれであった。
今回、吾輩の手を止めたのは「長崎日大創立二十周年記念誌」であった。
まあ何しろ吾輩自身が着任した年の発行である。巻末の編集委員の末席に自分の名前が記してある(おそらく何もお手伝いできていない)ことも何とも面映ゆい。
我が恩師であり、国語科の大先輩である高橋渉先生が記したであろう「編集後記」に、
ある歴史作家が、歴史は「脂のにおいに堪えがたいばかりの生身の人生の集積である。」と言った。時代を血みどろに生きた膨大な数の人物を克明に調べ上げた作家の実感であろう。本校の二十年も関係者のそういう労苦の集積である。ともあれ二十年の歴史的評価は後世にゆずるとして、傲りを慎み、独善を排除し、この長崎日大につながる群像は未来に飛翔しなければなるまい。
とある。
この記念誌から、三十余年、記載された職員名簿に名前があり、現在も長崎日大に在職しているのはわずか9名である。
「傲りを慎み、独善を排除し、この長崎日大につながる群像は未来に飛翔しなければなるまい。」恩師の言葉を改めて肝に銘じ、今週も頑張るのである。
本日はここまで。