招き猫先生の『ことちか日記』

招き猫先生の『ことちか日記』R4 10/7

なぜか異様に寒くなった東京出張の際、とんぼ返り日程の中、2時間ほど時間が空いたので、三鷹に向かった。

なぜに、三鷹?

なぜなら、三鷹駅から徒歩20分、武蔵野市関前3丁目には、吾輩が大学時代を過ごした「日本大学俊英学寮」があるからである。

 

加えて言うなら、その寮が老朽化と時代の趨勢により、募集停止、60年近い歴史に終止符を打つことが決定したからである。

とにかく寮までの道を歩いてみた。

昭和61年当時と比べてはもちろんのこと、前回訪れた10数年前と比べても隔世の感があった。

そこまで時間がなかったので、寮内には入らず引き上げようと、駅に引き返す道すがらであった。

昔なじみの商店街を歩いていると、ひとりのおじいさんと目が合った。

「もしかしたら」とお互いに近寄り、話してみると、大学時代に通っていた床屋さんのお兄ちゃん(当時は)であった。

 

大学卒業時に、「長崎帰って国語の先生になります。」と話すと、選別に自分が使っていた国語関係の書籍をプレゼントしてくれた。

あれから37年である。お元気で今でも床屋さん現役であるそうな。

すっかり変わってしまった三鷹、武蔵野市の街並みであったが、記憶が残っていた。気ぜわしい出張の中、ほっこりさせていただいた。

人生、やはり大切なのは「人と人とのおつきあい」である。

本日はここまで。

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