招き猫先生の『ことちか日記』

招き猫先生の『ことちか日記』R5 10/21

土曜日の朝、日大坂の上に立っていた吾輩である。
調子の良いときも良くないときもあるだろうに、毎日頑張って日大坂を上ってきてくれている生徒さんを感謝の気持ちで眺めていた。

ふと見ると、友達をおんぶして坂道を上ってくる女子生徒さんがいる。そして近くを歩いている男子生徒さんの手には松葉杖が。

「あらあら、朝っぱらからふざけあっておんぶしているのかな。」「それにしてもパワーがあるな。」とお気楽に見ていた吾輩であったが、近づいて見るとおんぶされている人の足にはサンダルが。

そこで、この3人の生徒さんの構図に合点がいった吾輩である。

①松葉杖を使って登校しようとした生徒さん。
②スクールバスを降りたところで荷物を持って、松葉杖をついて日大坂を上るのは難しかった。
③お友達がおんぶして上ってあげようとしたが、荷物と松葉杖がどうしようもない。
④そのとき、手伝ってくれたのが、親切な男子生徒さんなのである。
⑤顔見知りでもない生徒さんだったが駆け寄ってきてくれて荷物と松葉杖を持って日大坂を一緒に上ってくれたそうな。
①そして、「名乗るほどの者ではございません」と言ったかは知らないが(笑い)、名前も言わずに去って行ったそうな。カッコイイ!※

※吾輩注 その男子生徒さんは、後日の吾輩のリサーチにより、高校2年のサッカー部員、山本くんということがわかった。山本くん、ありがとうございます。

中高1600人近い数の青春が集まる長崎日大である。

ときには、若気の至りで世間の皆様からお小言をいただくこともある。もちろん、社会的なルールやマナーは厳に守らなければならないので、その度ごとにしっかり指導したり、注意喚起をしたりする。

しかし、生徒さんの善行を感謝し、お知らせいただくことも少なくない。そして、これほど嬉しいことはない。

軽挙妄動を戒め、善行を讃え奨励し、生徒さんたちの青春を守るのである。

本日はここまで。

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