招き猫先生の『ことちか日記』

招き猫先生の『ことちか日記』R6 1/19

先日、長崎日大の男子寮明倫館を訪れると、部活動をやり遂げて大学進学などの進路もほぼ決定しつつあるプログレスコースの高校3年生が何やら古典の冊子を見てワイワイしている。

「何を見ているのかな?」と覗き込むと『百人一首』のページであった。

「何故に今?」と不思議に思い尋ねると、「もうすぐプログレスコース百人一首大会があるんです。」とのこと。

「なるほど、少しでも覚えてなかったら面白くないもんな。」と納得した吾輩である。

「それならばちと力になろう。」と吾輩。

昔取った杵柄ではないが、上の句の一字で決まる「むすめふさほせ」、二枚札の「うつしもゆ」、三枚札の「いちひき」などを説明した。

「もっと早く聞いていたら覚えたのに」という声が多く聞こえた。

さて、本日は「百人一首大会」当日である。

 

何とも微笑ましかったのは誰一人としてシラケた感じや無関心な様子を見せることなく、キチンと札を並べ、前屈みの姿勢で読手の声に耳をそばだてている様子である。プログレスコース高校3年生素晴らしい。

みんな笑顔で大いに盛り上がった大会だったそうな。

中学校時代に百人一首の上の句下の句すべて暗記していたサッカー部の生徒さんが大活躍したらしい。教養は思わぬところで役に立つのである。

 

卒業まであとわずか、高校生活を笑顔で送り、良い準備を進め、やり遂げた感動を胸に卒業していってほしいものである。

本日はここまで。

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