その昔、国語の漢文でよく教えていた「後生畏るべし」という言葉が頭に浮かんだ。
というのも、JOCジュニアオリンピックカップ第19回U18陸上競技大会において、本校陸上部の村島くんが見事!優勝!日本一※に輝いたからである。
吾輩注※競技スポーツで頑張る長崎日大において、大会の別はあれど、「日本一」を手にしたのは、吾輩の記憶が確かならば、ハンドボール部、柔道部、陸上部、ゴルフ部、空手道部である。

ちなみに、「後生畏(おそ)るべし」とは、『論語』子罕篇に由来する孔子の言葉で、「自分より後に生まれた者は、努力次第でどんなに優れた人物になるか分からないので、畏敬の念を払うべきである」という意味である。
つまり、若者や後輩が持つ無限の可能性を認め、彼らを軽んじることなく、むしろ敬意を持って接するべきだという教えなのである。
今回の村島くん。関東から長崎日大中学校に入学していただいた生徒さんである。
とはいえ、当初から陸上競技に優れていたわけではなく、入部はしていたものの、なかなか上手くいかず、本格的に取り組み始めたのは中3~高校入学の頃だったそうな。
彼を中学入学(明倫館入寮時)から知る吾輩は、競技成績とともに人間的にもぐんぐん成長していく姿を微笑ましく見つめていた。
競技スポーツに限らず、中学校も高校も長崎日大で過ごす6年間、3年間での生徒さんの成長は目を見張るものがある。
学業成績や競技スポーツの成績は良いほうが良い。進学等の進路実現も第1志望合格が良い。しかしながら何より大切な思春期、青春期における最大の目標は「成長」だと思う。
村島くんは顕著な例であるが、約1600人の生徒さんたちが、うまくいくこともいかないことも噛みしめて乗り越えて日々成長を続けてくれいるのが長崎日大である。
「後生畏るべし」である。生徒さんたちに感謝と敬意を表したい。
本日はここまで。




