招き猫先生の『ことちか日記』

招き猫先生の『ことちか日記』R7 12/1~6

12/6、本日、オーストラリア語学研修旅行から、高校2年生の クリエイトコースの皆さんが元気に帰国した。

これで、今年の高校の修学旅行等は無事に終了である。

インフルエンザ等の流行の時期でもあり、心配がつきまとう期間ではあったが、生徒さん、保護者様、引率の先生方、旅行者の皆様、それぞれのお立場でのご尽力により充実の中、全日程を終えることができた。

何とも有り難しである。

今年は長崎日大としては初めての「台湾コース」ということで、吾輩も10数年ぶりに修学旅行の引率に加わった。

今回の台湾コースは、デザイン美術科の皆さんと普通科から関東コースと台湾コースの選択をして参加した皆さんでの実施であった。

初めての台湾コースということで、「楽しんでくれるかな」という心配もあったが、規律を守りつつ、あらゆる取り組みにも楽しんで参加して、グルメも堪能しつつ、台湾での4泊5日を満喫していただけたようである。

 

「長崎日大の海外修学旅行の歴史に新たな1頁が加わったなあ。」と思いつつ、以前、長崎日大の海外修学旅行に際して記したご挨拶を取り出してみた。

本校の海外修学旅行の歴史を顧みると、昭和58年3月まで遡ります。当時としては、県内で初めて、九州内でも非常に珍しく、巷間の注目を集める中、ニューユートピア号という客船に乗り、本校初の海外修学旅行団は中国の天津に向けて出発しました。
その後、中国・韓国・シンガポール・マレーシア・香港・マカオと、その時勢・事情により、目的地は変遷したものの、本校の海外修学旅行は続いています。また、近年においては、中高一貫生のオーストラリア語学研修やケンブリッジ大学への短期留学など、本校の海外との交流に向かう意欲は旺盛なものであると言えます。
国際的な交流には、様々な魅力があります。語学力や感性を刺激するということもその中の重要なポイントです。しかし、本校の海外修学旅行の原点には「日本を離れて日本の姿を学習する」「自国と他国の違いから改めて日本の文化や現代を生きる私たちの生活様式を見つめ直す」という思いがありました。
人間は「比較対照」することによって、物事を深く考察することができます。海外への修学旅行を単なる物見遊山に終わらせるのではなく、他国の歴史・文化、そして現状を肌で感じ、自国である日本を見つめ直す契機とすることは、皆さんの高校時代における価値ある経験となることでしょう。
また、国際交流・異文化理解というような言葉が多く語られる昨今ではありますが、「日本とは全く異なる文化の存在」を実際に味わうことから、他者を理解し、他者を尊重していく「本当の意味でのグローバル」が始まるのではないでしょうか。
旅立ってからではなく、事前研修の段階から、真剣に「良い準備」を進めていただきたいと思います。それが訪問する他国に対する礼儀であり、自分たちの修学旅行の価値を高めていくことにもつながります。
何をどのように学んでくるかは、皆さんの準備と現地における活動にかかっています。長崎日本大学高等学校の生徒としての誇りを持った行動と自らの今後の人生において有益な体験・思索ができる修学旅行となることを心から祈っております。

と、まあこんな感じである。

今回の修学旅行等における経験が生徒さんたちにとって価値ある経験となることを期待している。

本日はここまで。

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