県高校総体が終了した後の今週、「興奮冷めやらぬ」といったところの長崎日大である。本日はちと長くなって恐縮であるが、ご容赦いただきたい。
首尾良く、優勝、準優勝等、上位進出を果たし、九州大会、インターハイ等のここからの戦いに備える部員の皆さん。
冬の選手権など、まだまだ続く大会での捲土重来を目指す部員の皆さん。
ここまでやり遂げて、進路決定などの次なる目標に向かって走り始める生徒さん。
高校2年生以下は「新チーム」として動き出す意識も見られる。
長崎日大の前進は止まらない。
さて、今回の県高校総体は先にも述べたとおり、柔道部男子、陸上部男女、空手部女子と昨年と全く同じで、4本の優勝旗を獲得した。
奇しくも、4つの優勝ともに連覇である。
特に、柔道部の11連覇、陸上部の男子6連覇、女子4連覇は、以下の表を見ていただくとわかるが、長崎日大の歴史において稀有なものである。
吾輩の記憶が確かならば、ハンド部男子の8連覇が過去最高ではないかと思う。
長崎県高校総体 長崎日大「優勝」の記録
※○の数字はその年の優勝の数、各年度末尾の数字は通算の優勝の数
S49② 陸上男・柔道 2
S50② 陸上男・陸上女 4
S51② 陸上男・陸上女 6
S52② 陸上女・空手男 8
S53④ 陸上男・陸上女・バレー男・バドミントン男 12
S54② 陸上男・陸上女 14
S55④ 陸上女・バレー男・柔道・サッカー 18
S56③ 陸上女・バレー男・空手男 21
S57① 陸上女 22
S58② 柔道・空手男 24
S59⑤ 陸上女・ソフトテニス男・バレー男・ハンド男・ハンド女 29
S60
S61② 陸上男・ハンド男 31
S62② ハンド男・空手女 33
S63② 陸上男・ハンド男 35
H 元④ 陸上男・柔道・サッカー・ハンド男 39
H 2② 柔道・ハンド男 41
H 3② 柔道・ハンド男 43
H 4② 柔道・ハンド男 45
H 5③ 陸上男・陸上女・ハンド男 48
H 6③ 陸上男・陸上女・空手男 51
H 7③ 陸上女・ハンド男・空手女 54
H 8② 陸上女・空手女 56
H 9
H10① ハンド男 57
H11
H12② 空手男・空手女 59
H13① 空手男 60
H14② ハンド男・空手女 62
H15① ハンド男 63
H16① 空手女 64
H17③ サッカー・ハンド男・空手女 67
H18② サッカー・ハンド男 69
H19① ハンド男 70
H20③ ハンド男・空手男・空手女 73
H21① 空手女 74
H22② 柔道・空手女 76
H23② 柔道・ハンド男 78
H24③ 柔道・空手男・空手女 81
H25① ハンド男 82
H26③ 柔道・ハンド男・空手女 85
H27④ 柔道・ハンド男・空手男・空手女 89
H28③ 柔道・空手男・空手女 92
H29② 柔道・空手女 94
H30③ 柔道・サッカー・ハンド男 97
R 元③ 柔道・陸上男・サッカー 100
R 2 ※コロナ禍により中止
R 3③ 柔道・陸上男・空手男 103
R 4④ 柔道・ハンド男・陸上男・陸上女 107
R 5③ 柔道・陸上男・陸上女 110
R 6④ 柔道・陸上男・陸上女・空手女 114
R 7④ 柔道・陸上男・陸上女・空手女 118
「勝つことは難しいが、勝ち続けることはもっと難しい。」という言葉は勝負の世界における定説であるが、連覇を続ける部活動の皆さんに敬意を表したい。
今年の高校総体、柔道競技団体戦決勝でのことである。
1人目先鋒、2人目次鋒が勝ち、3人目中堅が引き分け、団体戦の勝ちが決まる4人目副将の松本くんの勝ちが決まった瞬間、
顧問の松本太一先生から「終わった。」「やっと終わった。」という声が発せられた。「よっしゃー」とか、「やったぞー」ではないのである。
大きなプレッシャーに耐えつつ、最大の努力を続けてきたここまでの苦労がにじみ出た瞬間だったかと思う。
同じく連覇を続けている陸上部顧問の佐伯先生にしても「試合前とかじゃなくて、1年中、緊張感持ってやってます。」「練習中だけじゃなくて、日常生活もですよ。」と話してくれた。
部活動に限らず、「自分が勝つ」のではなく、「生徒を勝たせる」、「勝ちたいと思わせる。」これは本当に難しいと思う。
指導者の大変さを改めて感じるところである。連覇を果たした部活動をはじめ、県高校総体を立派にやり遂げた出場部活動の皆さんに感謝である。そして、それを温かく支えてくださった保護者様、応援いただいたすべての皆様にも感謝を申し上げたい。ありがとうございました。
本日はここまで。