夏休み前の1週間、出張ラッシュは終了したものの、会議・会合などでのおでかけは続いているのである。
あるとき、所用にて諫早市内の中学校へ。ちょうどお昼休みの時間となり、吾輩もひと休み。
「ああ、そう言えば、この近くに蓮園があったな。ちょうど今、見頃かも。」と思い立ち、お昼休みの時間を利用して立ち寄ってみた。
諫早市は森山町である。開花の時期は品種によってまちまちなのだろうが、見事な花をつけているのも多く、見応え満点であった。
蓮の花を眺めていると、安積得也さんの「明日」という詩のフレーズが浮かぶ。
「泥池から蓮の花が育つ。人皆に美しき種子(たね)あり。明日何が咲くか。」
美しき種子(たね)を持つ長崎日大の生徒さんたちの顔が浮かぶ。
種子は大事にしまっておくだけでは芽吹かない。
外に出て、水・養分・空気・光などなど、さまざまなものに触れて、影響を受けて、芽吹く。
長崎日大が生徒さんたちにとって良き土壌・水・養分・空気・光でありたいものだと思った。
帰り道で頭に浮かんだのは、映画「男はつらいよ」の主題歌の一節
「ドブに落ちても根のある奴は、いつかは蓮の花と咲く」だった。
どこまでも昭和世代の吾輩である。
本日はここまで。