さて、週が改まったが、長崎日大の夏の頑張りは加速している。
夏季進学講座に、部活動に、運動部・文化部の全国大会出場や練習試合、合宿、遠征、先週から続く三者面談などなど、盛りだくさんである。
グラウンドや体育館では力いっぱいの練習風景、教室をのぞくと緊張感あふれる授業や集中した自学風景、あるところでは先生とマンツーマンの質問コーナーと多彩であるが、それぞれに表情は真剣である。
吾輩の「ひいき目?」なのかもしれないが、近年、「やらされる」というよりも「自分で考えてやる」というスタイルの生徒さんが増えてきているような気がする。
学業にしても、部活動にしても、一昔前、吾輩世代が「心を鬼にして?」ガンガン鍛えていた時代があった。
それを全否定するつもりはないが、「勝たせたい」というこちら側の思いだけではなく、「生徒さん自身に心底勝ちたいと思わせたい」「そう思わせるにはどうしたらいいか」と考えて導く時代へと変容している。
ある教科から配布されているプリントを見ると、この夏の進学講座、「自走力」を身につけるための自学時間において、「何をどうすればいいか」「どんな考え方で時間を使っていけばいいか」が事細かく説明してあった。
「こんな導きがあれば有意義な自学の時間となるだろうな。」と感じた次第である。
長崎日大の生徒手帳に長く掲載された言葉に「啐啄(そったく)一如」というものがある。
これは「啐啄同時」「啐啄同機」という禅の言葉と同意であろう。
「啄」とはくちばしでつつくということ。「一如・同時・同機」とは、タイミングが合うということ。 機が熟したその機会を逃さない、その絶妙な瞬間をうまく導くというように解釈したい。
この夏、長崎日大のあらゆる取り組み、あらゆる場面での「啐啄一如」が実現していくことを願う吾輩であった。
本日はここまで。