招き猫先生の『ことちか日記』

招き猫先生の『ことちか日記』R7 8/25

第2学期スタートである。夏休みもけっこう学校で顔を合わせていたとはいえ、やはり、新学期。新鮮である。日大坂をあがってくる生徒さんたちに感謝のスタートである。

朝からお天気も良く、「2学期も頑張ろう!」という朝であるが、なかなかに眠そう、きつそうという顔も目立つ今朝である。

まあ、これも夏休み明けの「あるある」かなと。

さて、始業式。暑さ対策のため、1学期終業式に続いてリモートである。

中学生も高校生も運動部も文化部もそれぞれに全国大会に出場した皆さんの表彰も同時に行われた。様々な方面で長崎日大の生徒さんが全国の舞台で活躍した夏である。

さて、吾輩からのお話では、
今年度最初から言い続けている「継続と修正」ですが、その大前提として今日はひとつだけお願いしておきます。継続して頑張るにしても、現状を考えて修正を加えていくにしても、まずは「落ち着くこと」が大切です。
生活リズムが整っていない。感情が乱れている。目標を見失っている。あせってしまいイライラする。うまくいかなくてどうしていいかわからない。人間生きていればこんなことがあります。そんなときはこれです。「1回」「止まる」(画像にある書を掲げて話しました。)です。長い学校生活、悲しいこと、つらいこと、腹が立つこと、がっかりすることがあるでしょう。また、楽しくてうれしくてつい調子に乗ってしまうこと、勢いやノリで動いてしまうこと、これもあるかもしれません。そんなとき、1回止まってください。
落ち着いて考えてみる。誰かに、角度の違う何人かに相談してみる。いったん、力を抜いて自分を解放してやる。1回止まると書いて「正しい」という字になります。
人間は喜怒哀楽が行き過ぎると間違った判断や行動をしてしまうときがあります。これは、中学生も高校生も、私たち大人であっても同じです。

皆さん、この第2学期、まずは、焦ったり、急いだりしないで、「1回止まる」を合い言葉にして、まずはいったん、落ち着いた和やかな生活をしていきましょう。その上で、正しい継続と修正を心がけて、ゆっくり着実に前進・成長する。そんな2学期にしていきましょう。

とお願いした次第である。
今日話した「1回止まる」という考え方は、禅の教えからきたもので、

詩人の吉野弘さんの作品には、

「正」は「一」と「止」から出来ています。
信念の独走を「一度、思い止まる」のが
「正」ということでしょうか。
正しさを振りかざす御仁ほど
自分を顧みようという資質を欠いているようです。
正義漢がふえると揉め事がふえるのは
そのためです。
 『「止」戯歌』

というものもある。

解釈はそれぞれにあるだろう。吉野さんの詩のように「自分の信念を見つめ直す」というのも頷ける。また「1日の中で1回落ち着くひとときをつくる。」でもいいし、今日生徒さんにお願いしたように「衝動的な行動や思考をいったん抑えて落ち着いて考えてみる。」でも良いかと思う。

「1回止まって損はなし。」である。
ゆっくり落ち着いて正しくスタートである。

本日はここまで。

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