高校3年生をのぞけば、学校全体が、終日「桜菊祭」準備である本日であるが、吾輩は一路「小浜」へ!である。
なぜなら、本日は「長崎県高校駅伝大会」だからである。
この駅伝大会、まず出場することが大変だと思う。県内で「駅伝」を意識した所謂「長距離部」を持っている高校は少なく、陸上競技部がある学校でも長距離の選手を7人とか備えているところはほとんどない。
よって、他の部活動で長距離に強い生徒さんを助っ人として出場する学校は多い。
近年、県内最強を誇っている長崎日大の陸上競技部であるが、長距離を専門としている部員は少ない。今回はサッカー部で中学時代に駅伝経験のある生徒さん一人を加えたチームでの参戦であった。
それぞれが怪我や事故なく、無事に走りきってくれるといいなと思いつつの応援となった。
結果は、長距離部を構え、都大路(駅伝の全国大会)を目指す数校に混じって大健闘の第7位であった。
ゴール後に走りきった選手の皆さんの所へ行き、「よく頑張ったね。」と労おうとした吾輩であったが、悔しさをにじませるチームの姿がそこにあった。男泣きする部員までいた。最終のランナーはその場にへたりこんで動かない。
長崎県で7位である。充分な結果だと思った吾輩であったが、彼らの目標はもっと高いものだったと後で知り、腑に落ちるとともに感服した。
しかしながら、これも良い経験である。長年教員をやっていると、スポーツや文化活動、大学受験にいたるまで、数え切れないくらいの勝利とそれと同じくらいの敗北を目の当たりにする。
人生において「勝ち負け」はつきものである。力を尽くしての勝負であれば、
勝った喜びは自信となり勇気となる。負けた悔しさは戒めとなり、頑張るエネルギーとなる。
本当の悔し泣きができるというのは尊いことだと思う。
この思いの襷は、必ず後輩たちに受け継がれていくことと信じている。
選手の皆さん、本当にお疲れ様でした。本当に有り難うございました。
本日はここまで。