招き猫先生の『ことちか日記』

招き猫先生の『ことちか日記』R5 12/1

期末考査が無事終了し、師走に突入である。ここからは待ちに待った高校2年生の修学旅行等、学校の外に飛び出すイベントが続く。

先陣を切って本日出発したのがクリエイトコースの中高一貫生の皆さんである。

本校独自の英語教育プログラムであるGEPによって中学時代から培ってきた英語運用能力を試すべくオーストラリア語学研修に旅立っていった。

ここ数年コロナ禍により中止していたこの研修旅行である。

今回も夏頃までは気を揉んでいたのだが、5年間をかけて準備してきた生徒さん、保護者様の思いを尊重し、実施に至った次第である。

現理事長である力野先生が中学校教頭を務めていた時代に考案した本校独自の英語教育プログラムGEP、力野先生自らがオーストラリアを訪れ、旅程等を完成させたオーストラリア語学研修も10年以上の歳月をかけてその学びが定着し成長を続けている。

今回の復活は吾輩以上に生徒さん、保護者様に喜んでいただいていることだろう。

旅のしおりの巻頭に記した吾輩のご挨拶をご紹介しよう。

本校独自の英語教育システムとして掲げている「Global Education Project(以下、GEPと略す)」の白眉と言える「オーストラリア語学研修」への旅立ちが迫ってきた。まずは、ここ数年間に渡るコロナ禍の影響から中止を余儀なくされていた語学研修が再開できることを皆さんとともに喜びたい。
また、中学1年次から各学年における様々な取り組みの中で積み上げてきた「使える英語」を試し、磨きをかける絶好の機会となる。どうか存分に腕前を振るってきていただきたい。特に、高校2年次におけるGEP研修のテーマは「The Ability of Discussing & Symbiosis」である。皆さんは、実用的な英語力を試す現地での体験に加え、「共生・相互理解・相互尊重」という意味で解釈される「Symbiosis」の概念を学び取らなければならない。
皆さんが歩んできたGEPの道程は、確かに、大学入試や将来の就職活動における絶大な有利性をもたらすことをひとつの目標としている。しかし、それが最終的な目的ではない。私たちが目指しているのは、身近なところから日本全国・世界・地球というレベルに至るまでの「相互理解・相互尊重」である。さらに、人類のみならず、すべての自然環境との「共生」である。そのために不可欠である「コミュニケーション・ツール」として英語を学んでいる。加えて、異なる文化や歴史観、価値観、現状及び未来に対する認識などを本研修における経験と考察の中で学んでほしい。
さて、海外での研修旅行に限ったことではないが、旅行中は一般的なマナーや団体行動としての規律を遵守することをお願いしたい。もちろん、現地でのホームステイや学校交流をはじめ、友人とともに過ごす数日間の旅は、まず安全で楽しいものでなくてはならない。それと同時に、旅先でのあらゆる出会いや体験、思索を大切にして、自らの現在と未来について深く考える契機としてもらいたい。 事前研修、現地での積極的なコミュニケーション、事後の考察が伴ってこそ、本当の語学研修としての価値が生まれるものであることを忘れずに充実した旅程を満喫してきてほしい。これからの進路実現・将来の自己実現を支える「価値ある旅」となることを念願している。
最後になりましたが、高校2年生という純粋で鋭い感性を有する「今この時」に、このような「素晴らしい学びの機会」を得る環境を与えてくださった保護者の皆様の深いご理解とご協力に心から感謝と敬意を表し、巻頭のご挨拶とさせていただきます。

今回のオーストラリア語学研修が学びと楽しさに溢れる日々であることを切に願う吾輩であった。

本日はここまで。

PAGE TOP