招き猫先生の『ことちか日記』

招き猫先生の『ことちか日記』R7 5/12

中間考査が始まった。第1日目を終えた月曜日、
今夜は恒例の明倫館激励に出向いた。

平成21年から10年間ほど、本校の男子寮である「明倫館」の副館長として寮監を務めた吾輩であるが、寮を訪れると何だか当時にタイムスリップしたような気分になる。

寮の中から当時の寮生たちがひょこっと出てきそうな気がするのである。

中学生・高校生、それぞれに親元を離れ、毎日を頑張っている少年たちが、6年間、3年間の歳月をかけて、凜々しい青年へと成長して寮を巣立っていく。

昔と違って、先輩・後輩の縦の関係などかなり緩やかになった時代であるにせよ、家にいたら当たり前のことができなかったり、不自由さを感じることも少なからずあるだろう。

男の子は見栄っ張りで格好つけてしまうところがあるから、寂しさ・切なさも表に出さず我慢して生活している面もあるかもしれない。

と心配する吾輩を安心させるかのように、昨日も元気いっぱいのチーム明倫館であった。

  

晩礼のあと、恒例の激励アイスを提供した後、事務室にいたら高校2年生、野球部の生徒さんがやってきた。

昨日の担当が理科の上園先生だったこともあり、「物理」の質問に来たのである。

質問の邪魔にならない程度に話してみると、「やっぱり、親に格好いいところ見せたいです。」という言葉が。

「厳しい練習に取り組む毎日の中、寮生活にも明るく臨み、テスト前の自由時間に物理の質問にやってくる君は充分格好いいよ。」と言ってあげたい吾輩であった。

本日はここまで。

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