招き猫先生の『ことちか日記』

招き猫先生の『ことちか日記』R2 8/25

昨日に続いて、外山滋比古さんについてである。

「少年期」読了後、外山さんの大ベストセラー「思考の整理学」が懐かしくなり、書棚から引っ張り出して、改めて読んでみた。

「いまの学生は、自力で飛べないグライダーのようなもの。教えられた知識を詰め込む優等生は少なくないが、いざ論文に書きたいことを書けと言われると途方に暮れる」
「頭というものを『知識をため込む倉庫』にするのではなく『創造のための工場』にするにはどうすればよいのか」

この部分を読んだ30数年前、そのページに、

「創造のための工場」にも原材料は必要である。つまり、知識も必要である。しかし、それだけでは完結しない。
原材料を活用し、加工して製品にして、世の中の役に立てるように、知識を活用して思考、表現・実践することにより、その知識は活かされる。
思考するための知識は必要である。

と、20代後半の吾輩が綴っている。
そんなことをしたことすら忘れていた。
ちと気恥ずかしいが、その時は外山さんの文章に、自分なりの感想や意見を書き込んでいたのだろう。

「今後、自分の古い本を人様に貸し出すときは一度ページをめくって、いらぬ書き込みなどがないかを確認せねば。」と思う吾輩であった。

本日はここまで。

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