授業中である。が、しかし、キャンパスの中に中学生の声が響いている。気になって校舎の外に出てみた。
「そういえば」と気がついた吾輩である。
コロナ禍の影響を受け、様々な学校行事が中止となっていく中、長崎日大伝統の「マラソン大会」も中止を余儀なくされた。
仕方ないなと終わらせないのが、長崎日大が誇る強者(つわもの)集団「保健体育科」である。
集団で走るマラソン大会は難しい。実施会場となる競技場も借りることができない。
その中で「できること」を考えて、校内を周回する記録会を企画したのである。
体育館周辺~校舎の前~花壇の横~駐車スペース~武道館から体育館への階段~グラウンドといった、長崎日大のキャンパス内一周のコースを中高、男女で周回する回数を設定しての記録会である。
本日は、中学生が走っていたが、何だか、いつものマラソン大会よりも楽しそうに見えた。
昨年の「ポカ☆ダン」や「YMCAダンス」もそうであったが、「できない」「しかたない」で終わるのではなくて、生徒さんたちが喜びそうなことを考え、趣向を凝らしてくれることが、実に有り難しである。
大がかりなことではない。派手なことではない。日頃の授業を大切にし、落ち着いた学校生活の中でやっているからこそ価値がある。
長崎日大の「保健体育科」に、感謝と敬意を表したい。
本日はここまで。