招き猫先生の『ことちか日記』

招き猫先生の『ことちか日記』R3 2/12~14

週末から、しとしとと降る雨のせいか、ちと寒さが和らぎ、 周囲を眺めると梅の枝に花がついていた。
「花より団子」の吾輩であるが、しばし見とれてしまった次第である。

この時期、梅の花を見ると、恩師のことを思い出す。

高橋 渉(わたる)先生である。

高校時代の3年間、現代文も古文も漢文も、すべての国語の授業は高橋先生であり、高校2~3年次は担任でもあった。吾輩が国語の教師を目指したのも多分に高橋先生の影響を受けていると思う。

そして、長崎日大の国語の教員としても永きに渡ってご指導いただいた。

耐雪梅花麗  雪に耐えて梅花麗しく
経霜紅葉丹  霜を経て楓葉丹し
梅の花は、雪の冷たさに耐えてはじめて麗しく咲き、
楓の葉は、霜を経てはじめて真赤にいろづく。

西郷隆盛によるこの漢詩の一節を、冬、梅の枝に花がつく時期になると
高橋先生がよく口にしていた覚えがある。

毎年、冬を越えて花をつける梅を見る度に、思い出すのである。

 

本日はここまで。

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