招き猫先生の『ことちか日記』

招き猫先生の『ことちか日記』R3 3/11

10年前の今日のことは今でも鮮明に覚えている。
2011年3月11日午後2時46分 東日本大震災発生
マグニチュード9.0の大地震。死亡者15000人、行方不明者7500人、避難所生活者125000人。
福島第一原発を襲う、史上最大の危機

長崎日大中学校では従前より、英語科の横尾先生の指導の下、「あの日の記憶を引き継ぐ」Pass on the Memories Project(PoMP)2021.3.11 10年前に起きた悲劇を風化させないためにも、世界へ発信と銘打って、東日本大震災に関連する学びと英語による情報発信を進める英語の授業に取り組んでいる。

本日もその取り組みの一環として、映画「Fukushima50」の鑑賞会が行われた。

先日は、「長崎日大の碩学」こと、梅本先生による「SDGsを英語で学ぶ」第1回【気候変動(温暖化)問題について】の講義が実施された。

いずれも、近未来を活きる生徒さんたちにとって「知らざるベからざる」知識であり、考える機会である。

梅本先生は、講義資料の最後を次の言葉でまとめている。

 今まで述べたことは、ただ君たちの未来を黒く塗りつぶすための情報ではない。2030年までのこの10年が暗黒の未来へと続くのか持続可能な未来へとつながるのかの大きな分岐点であることを伝えるためにあえて情報を与えたのである。不要に恐れることはない。決して未来に失望することもない。地球のみでなく、人間そのものも高い再生能力を秘めているのだから。
この10年といえば、君たちが16歳から26歳の間である。それは最も多くの学問に触れる機会がある期間でる。そこで、しっかりと世界の現状を知ることが大切である。そのためにも、質の高い教育を受けていかなくてはならない。まさに大学での学びなどが大きな意味をなすこととなる。学んだ君たちの中から、地球環境を取り戻すためのリーダーが現れ、科学者や哲学者、経済学者が生まれるやもしれない。学んだ集団が多く生まれれば、地球規模の協力体制も容易に構築できるだろう。そこがSDGsの目指すところであるし、私の願いでもある。

横尾先生、梅本先生、ありがとうございます。
中高生の皆さんにとって「良い学び」が展開されている長崎日大、有り難しである。

本日は、今一度、ご冥福を祈る「黙祷」を捧げて、ここまでである。

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