3/26で春季の進学講座も無事に終了し、ここからは短いながらも生徒さんは春休みである。先生方や職員の皆さんは、来る令和3年度に向けての準備に余念がないが、この土日だけはゆっくり休む時間も確保していただきたいなというところである。
3学期の終業式において、吾輩から、生徒の皆さんにお願いしたことは、
まず、第一に、ウイルスの感染を防ぐためのうがい・手洗い・マスクの着用や人混みをさけたり、部屋の換気に気をつけることだった。そして、質の良い睡眠。バランスの良い食事。時間的なケジメのある生活をこころがけることにより、コロナウイルス以外の病気にも負けない「免疫力」を高めることをお願いした。
ワクチンの接種など、多少は明るい兆しも見えてきた昨今ではあるが、現状においてはまだまだ、これまで同様の注意が必要だからである。
第二に、お願いしたことは、何を目指して、次の1年を過ごすのか、この春休みの間に、改めて考え、目的意識と目標設定を明確にしてもらいたいというこ
とだった。
学業にしても、部活動にしても、何のために、何を目指してやるのかを明確にして、どのように、どれだけを、いつまでに、と考えて設定して取り組まなければ、効果的とは言えない。
これについては、コロナがどうこうということは関係なく、学校生活のさらなる充実のためには必要なことであろう。
そして、新たにお願いしたことがある。
それは、長崎日大の相互理解・相互尊重の気持ちを、もっともっと強くしていきたいということである。
「私たち長崎日大は、生徒さんも保護者の皆さんも先生たちも、みんなで力を合わせて、この1年間を乗り越えてきました。私は、長崎日大に勤めて35年目となりますが、今年ほど、生徒の皆さん、保護者の皆さん、先生たちのご理解とご協力をありがたいなあと思ったことはありません。本当に誇らしい生徒、保護者、先生たちです。」と話した後に続けて、
「つらいこと、悲しいことを一緒に味わい、乗り越えた集団の絆は恵まれたときを共有した集団よりも、より強くなる。という言葉があります。1年間をかけて絆を強くしてきた素晴らしい皆さんなら、必ずできると思い、お願いしたいのが、相互理解・相互尊重の気持ちをもっともっと強くしていくことなんです。」と語った。
感動日大、感動を共有する学校を創るためには、自分と違う存在、自分と異なる努力をお互いに理解し、大切にすることが必要である。誰だって、自分と同じ部活動や気の合う友達、同じ事に取り組んでいる仲間のことは理解しやすい。
しかし、だからといって、自分たちとは異なる存在やその努力を大切にしなくていいわけではない。
世界と時代は、多様性を尊重する方向に大きく動いている。
長崎日大の最大の特徴は豊かな多様性である。多様な生徒さんたちが、みんなで認め合い、励まし合い、高め合えば、最強のストロングポイントとなる。
話の最後に、
「4月になれば、中学校にも高校にも新入生が入学してきます。ここにいる全員が、長崎日大の先輩としてのプライドを持って、1年前、2年前の自分の気持ちを思い出して、温かく迎え入れる心構えを、しっかりと持ってください。中学校も高校も新入生たちが、この学校を選んで良かったなぁと思うような学校の雰囲気をみんなで創っていきましょう。と、まとめた。
わずかな期間の春休みであるが、生徒の皆さん、新入生の皆さんがいつもより多少リラックスしつつも、新年度に向けての良い準備を進め、目標と目的を考えてみる春の好日となることを心から願っている。
本日はここまで。