招き猫先生の『ことちか日記』

招き猫先生の『ことちか日記』R3 5/18

いつからなのかは知らないが、本日、5月18日は「ことばの日」なのだそうな。ちなみに、由来を調べてみると、

ことばとは、言と葉の複合語。葉は豊かさを表しています。日付は言葉の「葉」が5月の新緑の瑞々しさを表しているとの思いと、5と18で「こ(5)と(10)ば(8)」と読む語呂合わせから。とあった。

「ことば」を大切に使い、「ことば」によって人と人とが通じ合えることに感謝し、「ことば」で暮らしをより豊かにすることが目的。漢字の「言葉の日」ではなく、ひらがなの「ことばの日」としたのには手話や点字など広い意味での「ことば」を知ってもらいたいとの思いが込められている。と続いていた。

「ことばの日」にちなんで、ここのところで、吾輩の印象に残った「ことば」をご紹介しておこう。

ご存じ、メジャーリーグのパドレスで活躍しているダルビッシュ有投手)が、自身のブログで語った言葉である。プロデビューを飾ったロッテの佐々木朗希投手にエールを送る内容であった。

デビュー後、様々な辛辣な指摘を受けている佐々木投手に対して、「これからも他人のネガティブな言葉は基本無視して、ネガティブさは自分自身で持ちながら成長していってほしいなぁと思います。」と綴ったのである。

自らも様々なバッシングを乗り越えて成長してきたダルビッシュさんが、後輩に向けた温かい独特なメッセージだなと思った。

ダルビッシュさんは以前、

「毎日ネガティブなことを言われていた。どんどん自分に鎖がつけられていく感じがして、野球がどんどん好きじゃなくなっていったし、そういう経験があってすごく苦しんで。」

「ネガティブな言葉って、ここまで、人間に恐怖や不安を植え付けるんですね。僕が人に対して、ポジティブな言葉をかけたいというのは、そういうところから来ています。」

「ポジティブな言葉がどれだけ人を助けるか、いい時も悪い時もコーチがその選手に対して同じ態度で接することがどれだけ大事なのか。いろんな人の言葉がずっと残っていて、今、自分が人を助けられるようになっている。」と、メンタルケアの重要性に気付いた経験を語っていた。

「他人のネガティブな言葉は基本無視して、ネガティブさは自分自身で持ちながら成長していってほしいなぁ。」

というダルビッシュさんの言葉、単に、無理矢理なポジティブ一辺倒の押しつけではないところ、成長のためにはネガティブな視点が必要というあたりが、素敵だなと感じた次第である。

まわりの人には、ポジティブな言葉をかけ続け、自分の中の1箇所にはネガティブな視点を忘れずに持ち続ける。

発信はポジティブ、危機管理はネガティブと言っても良いかも。である。

本日はここまで。

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