本日の「ことちか日記」において、これを語らずにはいられない。
皆様もご存じのように、長崎日大柔道部の卒業生である永瀬貴規選手が東京五輪柔道81㎏級で優勝、リオ五輪の銅メダルに続き、今回は金メダルを獲得したのである。
日本人選手が特に苦戦してきた81㎏級(アトランタ五輪までは78㎏級)は、外国人選手がナチュラルに強い体格(減量も増量もあまり必要としない)であり、世界の競技人口が多い階級である。
スピード自慢もパワー自慢、その両方を備えたタイプも混在する非常に対策対応が難しいところなのである。
よって、初出場であったリオ五輪の銅メダル獲得だけでも素晴らしい快挙だと思っていたのだが、今回の金メダルの尊さは筆舌に尽くしがたい。
リオ五輪後、東京を目指していた2017の世界選手権における大怪我、1年後の復帰後の不振と、東京五輪が遠ざかっていく時期もあった。吾輩は正直、東京五輪代表に内定した時点で「よく頑張った」と喜んだ覚えがある。
しかしながら、それは永瀬選手に対して甚だ失礼な感情であったと昨夜痛感した次第である。
画像にある永瀬選手のサインの日付は2020の12月20日である。昨年、コロナ禍によって全ての試合・大会を失った小学生の皆さんを元気づけようと、本校柔道部監督の松本太一先生が開催した「永瀬貴規杯柔道大会」のために、年末の忙しい中、来校してくれたときのものである。
今回の優勝は確かに嬉しきことこの上なしである。
しかしながら、高校1年生の春に日本一になったときも、高校3年生でインターハイチャンプとなったときも、筑波大学進学後、全日本階級別などを制し、日本一となったときも、世界選手権で優勝を続けたときも、オリンピアン、メダリストとなったときも、心優しく、謙虚で礼儀正しい姿を見せてくれた永瀬貴規さんの人間としての素晴らしさに感謝と敬意を表し、今回の快挙を心から祝福したい。長崎日大の誉れである。
本日はここまで。