招き猫先生の『ことちか日記』

招き猫先生の『ことちか日記』R3 8/15~17

8/15は大雨・長雨の中の晴れ間であろうか、久しぶりに雨が止み、「精霊流し」も無事とりおこなわれたようである。とはいえ、県内・県外の大雨被害やコロナ禍の再拡大を耳にすると胸が痛い。

本来であれば、本日8/17より、後期の夏季進学講座等を開始する予定であった長崎日大であるが、生徒さんの安全第一ということで、8/19からのスタートとすることに決定した。

それぞれに準備怠りなく、元気に登校してもらいたいものである。

さて、ときには「ことちか(言葉の力)」らしく、先日、明倫館の大掃除の際に、ふと手に取った20年前の「卒業文集『貝津』」に触れたい。

先生方からの贈る言葉のコーナーより抜粋

恩田照士先生
充実した人生にするための提言を一つ。何か一つ傍目(はため)にはくだらなく思えるものでいいから、深く好きになって集中してみたらいいと思います。他人の拍手を期待したり、社会的に有名になることにこだわらないということが大事なようです。コツコツと努力して自分の鉱石を磨いてみましょう。魂も磨かれていくことでしょう。

後藤篤先生
心の支えである好きな詩を贈る。
種さえ蒔いておけば いつかかならず芽が出る
よい種にはよい芽が 悪い種には悪い芽が
忘れたころに ちゃんと出てくる  みつを

杉本寛人先生
皆さんが社会に出て、どのように伸びていくかは、どのような書物をどのくらい読むか(情報の質と量)で決まると思います。

高田光昌先生
学ばぬ者は千人打ち揃って右往左往しても何の救いにもならない。時がたとえ五十年の余裕を与えてくれようと変わりない。仮に三日しか残されていなくとも、学問を続けていれば最後の一刻に解決の道が見つかるかもしれない。

武政皓夫先生
新しい道具ができると古い道具は忘れられて捨て去られる。そして、また新しい道具が生まれる。インダストリアルデザインとは雑草のような「もの」だ。人々のこころを幸せにする「もの」をつくろう。

徳永良子先生
「人生というのは経験という馬に知恵という騎手が乗って自分で手綱をさばきながら自分の道を歩いて行くものだ。」と言った人がいます。みなさんもこれからは自分自身で考え、判断し、未知の世界を切り拓いていってください。

中村俊雄先生
餞として私が一番大切にしている言葉を贈ります。
春風ヲ以テ人ニ接シ、秋霜以テ自粛ス。
春風のような和やかさで人に接し、秋霜のような厳しさで自らを律する。

前田力先生
安易な道には安易な喜びしかない。こんな時代だからこそ、あえて厳しい道を目指そう。

松永和敏先生
高校生活までは自分が何なのか、本当の自分は霧の中。鮭は生まれて大海に旅をし荒波にもまれ、大魚の餌食になるまいと逃げ、大きくたくましくなって、生まれ故郷の川(本来の自分)に戻るという。はたして君たちはどんな自分を見いだして帰ってくるか、楽しみだ。心を磨け。

ほんの一部の抜粋であるが、どうだろうか。
思うに、20年の時を経た今でも色褪せない贈る言葉であると。

最後に、吾輩の初年度の指導教官であり、本当にご迷惑をおかけしつつも、永年に渡って可愛がっていただいた「マッキー」こと、松木美弥子先生の言葉で本日を締めたい。

松木美弥子先生
いきいき生きるは粋なこと うつうつ空ろはうっとうしい
さびさび寂しく錆びつかず のびのび暢気にのんびりと

いきいき生きるは粋なこと

本日はここまで。

PAGE TOP