金曜日の朝である。
明日からの九州新人戦に向けて陸上部は県大会を勝ち抜いた メンバーが「いざ!出陣!」である。
中間考査、中学校の駅伝大会、永瀬選手の来校などなど、今週もいろんなことがあったなぁと、朝早くの校舎前に立っていると、柔道部の皆さんが吾輩の目の前を懸命に駆け抜けていく。
先日、永瀬選手との練習を経験した柔道部である。
いつもよく頑張る生徒さんたちであるが、本日はいつも以上に気合いが入っていた。「永瀬効果」であろうか。
朝の軽いランニングではなく、力一杯の走り込みであった。
先頭に立ってガンガン走っている部員もいれば、苦しそうに一番後から必死でついてきている部員もいる。
最後を走る生徒に、つい「頑張れ」と、声をかけてしまう。
思えば、吾輩も一番後からついていくタイプであった。
先日も書いたが、「彼も人なり。吾も人なり。」口で言うのは簡単だが、これもなかなかに難しい。
吾輩にも覚えがあるが、ついつい「あの人は天才だから」とか、「あの先輩は別格だから」と考えてしまっていた自分がいた。
しかし、結果や到達点は人それぞれであっても、そのとき、その瞬間に全力を尽くすことはできる。やるか、やらないかである。
出し尽くす全力にも個人差があるだろう。しかし、自分のその時点の力を出し尽くす(出し尽くそうとする)ことは平等であろう。
その繰り返しの中で成長していくのである。
おそらく、スポーツにおいても、学業においても、芸事においてもである。
長崎日大の生徒ならば、「出し尽くす」「オール・アウト」の気持ちを忘れずに取り組んでほしいなと思う朝、大学時代に恩師から言われた「毎日毎日、ワンプレーワンプレー、オール・アウトを繰り返して、それを積み上げることができたやつが勝利者だ。」という言葉を思い出した。
本日はここまで。