11月3日は長崎日大の文化祭である「桜菊祭」である。
年度当初は、今年こそ、保護者の皆様や地域の皆様にもご来校いただき、生徒を主役とし、保護者の皆様、学園の教職員が力を合わせ、いつも温かく応援してくださっている卒業生や地域の皆様への感謝の気持ちをこめての「素敵な1日」を創造するイベントにしようと文化の日である11月3日に予定をしていた。
ところが、である。
全国的にも、長崎県においてもかなり沈静化した今般であるが、まだまだ従来の形での実施は危ぶまれた次第である。
何かと制約の多い中での開催となり、生徒諸君もがっかりしているかなと思っていたところ、さにあらず、である。
生徒会の皆さんを中心に計画された今年の桜菊祭のテーマは「雲外蒼天」、困難や障害を努力によって乗り越えた先には明るい希望が輝いているという四字熟語を採用したそうな。終わりの見えないコロナ禍においても希望を失わず、創意工夫や挑戦によってみんなが楽しめる桜菊祭にしようという気概が感じられるテーマである。
昨年の経験を活かして、完成度の高い計画が建てられていた。昨年度のステンドグラス風装飾に続いて、全員参加型の全校アート「校内ドミノ」など、新しいチャレンジもある。
「雲外蒼天」は今回だけのテーマではなく、ここからの長崎日大の心構えとしてみんなで大切に共有していきたい言葉となった。
開会式において、この秋の1日を、みんなが笑顔で落ち着いて楽しむことができる1日に、みんなの思い出に残る感動を共有する1日としていきましょう。と呼びかけた吾輩である。
11月2日の「校内ドミノ」に始まった桜菊祭は、中学生も高校生もマナーや約束事をしっかり守り、それぞれに笑顔で楽しんでいた。
全体を献身的に運営してくれた中学校・高校の生徒会の皆さん、長崎日大の文化部の魅力を発揮してくれた放送部、吹奏楽部、演劇部、書道部、そして、デザイン美術科の皆さん、本当にありがとうございました。
クラスの展示、ドミノ作製、それぞれに全員が参加し、先生方も温かくサポートしつつ、みんなで楽しむことができた桜菊祭、長崎日大の歴史にまた新しいページが加わった令和3年度第30回桜菊祭であった。
本日はここまで。