招き猫先生の『ことちか日記』

招き猫先生の『ことちか日記』R2 6/22

新しい週が始まった。明日からは高校の期末考査前1週間(中学校は中総体延期のため、今回の期末考査は少し後になる。)となる。

画像のとおり、高校3年生の皆さんも和やかに、そして、引き締まりつつ、歩を進めているようである。

さて、先週末の話題の1つとして、プロ野球の開幕が挙げられよう。

その中でも、広島カープの大瀬良選手の開幕戦勝利、しかも、ホームラン!というニュースは、長崎日大としてはとてつもなく素晴らしいニュースであった。

大瀬良選手たちが本校を「夏の甲子園」に導いてくれたのは、平成21年の夏である。

その春に、今村投手(現在、広島カープ)を擁する清峰高校が「春のセンバツ」で全国制覇を成し遂げた年である。

夏の長崎県大会の準々決勝で実現した、長崎日大VS清峰であった。

おおかたの予想を裏切り、長崎日大が、3対1で競り勝った。

その後、準決勝で瓊浦高校を、3対2、

決勝で、創成館高校を、7対4で破り、甲子園へとコマを進めたのである。

吾輩は、このときの大瀬良選手の活躍を見て、ある言葉を思い出すのである。

それは、本校の第8代の校長であった中島勇先生がよく口にしていた

「進歩は突然やってくる。」という言葉である。

もちろん、何の努力もしていなければ、どれだけ待っても進歩はないだろう。しかし、努力したからといっても、「やった分だけすぐに進歩として現れる」というものでもない。
この年の、というよりも、この夏の大会前までの大瀬良選手はそこまでずば抜けた成績を残しているピッチャーではなかった。

ところが、いざ大会が始まると、4ヶ月前に全国制覇をした清峰打線を抑えてしまったのである。

「進歩が突然やってきた」のである。

そこに至るまでの大瀬良選手の見える努力と見えない努力の積み重ねがあったからこその話ではあるが。

プロ入り後も何度か会う機会があった大瀬良選手だが、高校時代とまったく変わらない謙虚で飾らない気持ちの良い若者である。

いつも話してくれるのは「プロ野球の世界はとんでもない天才たちがウヨウヨしていて、その中で自分みたいなレベルが生き残っていくために必死で練習しています。」という言葉である。

このような言葉をさらっと言えるからこそ、高校、大学、プロと成長を続けていけるのだろうなぁと思う。

「進歩は突然やってくる」この言葉を胸に刻んで、学業に、部活動に、あらゆることに見える努力と見えない努力を積み上げていく長崎日大でありたいものである。

本日はここまで。

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