日本中を熱狂させた2020年のラグビーワールドカップのことは幾度となく拙ブログでも綴ってきたが、そのスタートは、2015年のワールドカップ第1戦にあったと思う。
絶対に、ぜったいに、ゼッタイニ「勝てない」と、世界中のラグビーファンが確信していた南アフリカ戦に勝った試合である。
昨日、NHKの「逆転人生」という番組で、また新しい側面から、2015年の南アフリカ戦でのジャイアントキリングについて触れていた。
ちと長くなるがご紹介したい。
ご存じのとおり、ラグビーワールドカップ2015での日本代表の大逆転劇は世界に衝撃を与えた。
その奇跡の勝利の裏には功労者がいたのである。
それがスポーツ心理学者の荒木香織さん。
心を鍛えるスペシャリストだそうな。
2012年、選手の心を鍛える必要性を強く感じていたラグビー日本代表のエディー・ジョーンズヘッドコーチはメンタルコーチとして荒木さんを招聘した。
当初は、いきなり現れたメンタルトレーナーに日本代表の選手たちも途惑ったそうである。
荒木さんは物怖じすることなく、スポーツ心理学の理論を活用して不安や緊張への向き合い方を指導していった。
前向きな言葉を掛け合うこと、特によかったことできたことを意識しあうことで互いの自信を深めあってもらうようにした。
取り組みを重ねると選手同士のコミュニケーションも活発になってきた。
バラバラだったチームが少しずつ変化していった。メンタル面の強化が進むにつれてチームの実力も上向いてきた。
そこから、ラグビー日本代表飛躍の立て役者になった。
日本代表は劇的な大逆転で勝利した。
試合終了直後、エディー・ジョーンズヘッドコーチは満面の笑みで荒木さんに握手を求めてきた。
荒木さんはあれを超える景色はもうないと思うと話した。
そして今、社会に不安が充満する今も荒木さんの心は前を向いている。
荒木さんがラグビー日本代表で実践していた「心を鍛える10か条」がある。
昨夜慌ててテレビの画面を撮ったものである。
「心を鍛える10か条」
①家族・友人・同僚との友好な関係性を重視する。
②自分自身を理解する。
③現実的な目標を掲げ、大義を確認する。
④成果や良かったことを確認する。
⑤グレーゾーンを受け入れる。
⑥大げさに反応することをやめる。
⑦とにかく前向きにアクションを起こす。
⑧人生を長い目で見る。
⑨楽観的に物事をとらえる練習をする。
⑩機転を利かせる。
いかがだろうか。
本日はここまで。