招き猫先生の『ことちか日記』

招き猫先生の『ことちか日記』R2 8/14

お盆の14日、学校も静かである。
第2グラウンドでは、お盆明けすぐに試合を控えている野球部が頑張っていた。

 

吾輩も暑さに負けず、なかなか片付かない書籍の整理に取りかかった。本日は学習参考書の本棚である。

そこで出てきたのが、画像にある二冊。

高校時代に使い、教員になってからも愛用した二冊である。

ひとつは、昭和の受験生であれば、ご存じの方も多いかと思うが、「受験の国語 学燈」である。

月刊誌であったその別冊となる「すぐ使える漢文問題を解く公式」というタイトルである。

昭和55年秋の刊行であるから、吾輩が高校2年生当時である。

これは、受験漢文に必要な知識を必要なだけ的確にまとめてあるという点で、当時の吾輩にとってはかなり役に立った。そして、それだけでなく、教員となってからも有効な一冊となった。あれもこれも教えたくなる新米国語教師の「これだけは」という指針となってくれたのである。

しかも、自分が高校時代に使い込んでいるから、生徒さんがわかりにくい部分なども手に取るようにわかったのである。

もうひとつが、増進会※出版社の「漢文法基礎」である。※吾輩注 増進会とはZ会と言えばわかりやすいかなと。

いきなり、「なぜこの本を書くのか。それには理由がある。今ある漢文の受験参考書のひどさにあきれたからだ。」という何とも刺激的な物言いで始まる参考書である。

正直、これは読むのに骨が折れた。受験に役立ったと言うよりも、教員になってからの授業、授業と言うよりも、自信を持って授業をするための奥行きを広げ、しっかりした論理を修得しておくのに役立った覚えがある。

「ごたごたと多くの難しいことを教える必要はまったくない。押さえるべきところをしっかり押さえ、わかりやすく説明するために教員が勉強するんだ。」

昔の友人と師匠に再会したような気分の一日であった。

本日はここまで。

 

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