招き猫先生の『ことちか日記』

招き猫先生の『ことちか日記』R2 9/16

ここのところ、来月5日から予定している今年度の教育実習に先駆けて、2名の実習生が長崎日大で頑張っている。

「エーッ、教育実習をしなくても免許が取れるんですか?」
教育学部4年生の女子学生の驚きの声が忘れられない。文部科学省が、教育実習の代わりに大学の授業を単位として認める特別措置を発表した時のことだ。

この文章で始まる、朝日新聞編集委員である氏岡真弓さんのコラムを拝読した。

氏岡さんは、この措置をやむを得ぬこととしながら、特例の発表をきっかけにして、実習を断る雪崩が起こることを懸念している。

学校の窮状に理解は示しつつも、実習ができなかった教員志望の学生たちに不利とならない対応が望まれると述べている。

コロナ下で、教師をどう育成するかは、学校、教委、大学が、今年ならではの実習の形をどう作り出せるかという問題である。教師の卵を育てる教育の力に期待したい。

という文章で結んでいる。

長崎日大としての教育実習対応も今年はかなり慎重を期した。詳しくは、今井教頭先生の「進路応援Blog」をご参照あれ!である。

長崎日大の教育実習は、毎年10数名の卒業生で実施される。基本的に全員卒業生であり、さながら「里帰り」「同窓会」的な雰囲気(もちろん、旧知の先生方から鍛えられるので実習生たちにはそんな余裕はないかもしれないが)を吾輩は感じてしまう。

吾輩も、昭和60年の初夏、昨日の拙ブログでも触れた、高橋渉先生ご指導の下、2週間の教育実習を経験した。

1年2組、1年4組、1年秘書科※で授業をした。
※吾輩注 秘書科とは当時の長崎日大に存在した学科である。女子生徒だけのクラスであった。

教育実習の記憶は、あれから35年が経った今でも鮮明である。
当時の長崎日大の先生方、生徒さんのおかげで、「先生になりたい!」という思いをかなり強くした。

実習終了後から採用試験がある7月末までの約2ヶ月間、たぶん、生涯で一番勉強したと思う。

首尾良く、採用試験に合格し、教員として永らく生き延びてこられたのは、あの時の先生方と生徒さんのおかげなんだなぁと、今さらながら思う次第である。

教育実習で教職に就くことを断念する学生さんもいると聞く昨今である。

願わくば、長崎日大で実習する卒業生たちが、教師になりたいという思いを一層強くするような実習が今年度も実施されることを。

本日はここまで。

 

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