招き猫先生の『ことちか日記』

招き猫先生の『ことちか日記』R2 9/4~6

週末から週明けにかけての台風10号に備えて、県内ほとんどの小・中・高校が、9/7(月)の休校を決定した。

長崎日大もせっせと台風対策に努めている。
創立50周年のときに、同窓会の皆様からいただいた桜の若木にもしっかり心張り棒を結わえ付けてある。

自然現象であるので、どうなるかはわからないが、各地における被害が少ないことだけを切に願うところである。

終わりの見えないコロナ、7月の大雨、今回の台風と、心配の尽きない令和2年である。

こんなとき、吾輩の脳裏に浮かぶ言葉がある。

「べた」かもしれないが、「雨にも負けず風にも負けず」宮沢賢治さんの詩である。もともとは、漢字と片仮名による表記で、古典的仮名遣いなのであるが、拙ブログは中学生も読んでくれていると聞いたので、読みやすい形にしてみた。ぜひご一読いただきたい。

「雨にも負けず」 宮沢賢治

雨にも負けず
風にも負けず
雪にも夏の暑さにも負けぬ
丈夫なからだを持ち
欲は無く
決して瞋からず
何時も静かに笑っている
一日に玄米四合と
味噌と少しの野菜を食べ
あらゆる事を自分を勘定に入れずに
良く見聞きし判り
そして忘れず
野原の松の林の影の
小さな萱葺きの小屋に居て
東に病気の子供あれば 行って看病してやり
西に疲れた母あれば 行ってその稲の束を背負い
南に死にそうな人あれば 行って怖がらなくても良いと言い
北に喧嘩や訴訟があれば つまらないからやめろと言い
日照りのときは涙を流し
寒さの夏はオロオロ歩き
皆にデクノボーと呼ばれ
誉められもせず苦にもされず
そういう者に
私はなりたい

今回の台風のみならず、現在の世の中に合っているような気がするのは吾輩だけだろうか。

余談であるが、この詩の朗読は多くの方がなさっていて、YouTubeなどで容易に聴くことができる。

吾輩の近頃のオススメは宮沢りえさんの朗読である。

こちらもご視聴あれ。である。

さて、土曜日、日曜日と様子を見ながら、台風10号に備えることとしよう。

皆様、くれぐれも、「ご安全に」である。

 

本日はここまで。

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